毎日使う洗面所は、汚れやすいうえにものがあふれがち。とくに梅雨時季はカビや雑菌の繁殖が心配です。
でも、こまめな掃除は面倒…という人は、掃除のしやすさを再優先した収納に変えてみましょう。洗面所収納を極めた読者が実践している、掃除がラクになる収納術を見せてもらいました。
床にものを置くのはNG 。きれいをキープしやすい洗面所の収納に
3LDKの一戸建てを1年半かけてセルフリフォームしたという読者、Sさんのお宅の洗面所は、壁の珪藻土も天井のペンキも、壁のフックまで白色で清潔感が漂っています。雑貨も余白を生かして飾るなど、すっきり見せのテクが随所に光ります。
「ベースカラーを白にすると空間がすっきりと広く見えるので、狭い洗面所にはぴったりでした。でも白一色ではぬくもりに欠けるので、掃除の邪魔にならない程度の植物や雑貨を取り入れました」
洗面所は、水分やホコリ、髪の毛などといいたさまざま汚れにさらされる場所。ちょっとおろそかにしている間にヌメリやカビがいったんこびりついてしまうと、取り除くのは至難の業。ちょっとした工夫をするだけでも、掃除の頻度がぐんと上がるはずですよ。
●バスマットはぶら下げ収納で、床を拭きやすくする
お風呂の入り口に、バスマット専用のフックを設置。
「使用後に引っかけておけば、床掃除の際にどける手間が省けるんです」
ちょっとした習慣で、汚れがちな床をきれいに保ちます。
●見た目がかわいいブリキのバケツに掃除道具をIN
バケツはインテリアになじむブリキ製をチョイス。生活感を生み、清潔感を損なう掃除道具を中にしまっています。
「これなら、棚に雑貨と並べても違和感がありません」
今回取材したSさんは布小物作家として活動中。家に飾っている布には手を加えて丈夫にしたり、シミや汚れがついてしまったらカモフラージュとして刺しゅうをするなど、手づくりのものを長く使えるよう工夫しています。ものを大切にする気持ちも、清潔感のある心地よい暮らしを実現するためのポイントだそうです。
「ものをつくったり、ものに手を加えると、愛着がわいて大切に扱います。ものを使いきる気持ちよさは、日々の暮らしを豊かにしてくれるんです」