幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
春を感じる、やわらかな光が差し込む日が増えてきました。幸せな気持ちでいられる時間がますます長くなってきたような。でもね、正直、そうでない時間だってあります。そんなとき私は、おいしい“おやつ”に癒してもらっています。今回は、ちょっと調子が出ないときも元気が出るお菓子をご紹介します。
見てほっこり、食べて幸せな中部地方のお菓子をご紹介
●カラフルでかわいい、長野県生まれの和風ゼリー
少し気持ちが下向きだった日に選んだおやつは、きれいな色した、長野県生まれの「
みすず飴」。飯島商店で明治・大正期からつくられている、お菓子だそうです。
無着色、無香料の自然なおいしさのゼリー菓子に癒されます。もちろん子どもたちも大好き!かわいいので、ビンにつめておいたら、すごい勢いで食べられちゃいました。笑
もうすこし厚みの薄い、和紙につつまれた「みすず飴」もあるそうなので、いつかそれも、いただいてみたいなあ、とひそかに思っています。
●もっちり、新食感な岐阜生まれのカステーラ
そしておやつ、もうひとつ。シンプルな紙に包まれたその正体は…
岐阜の老舗、松浦軒本店の「
カステーラ」でした。
カステラというと、私はもっぱら文明堂や福砂屋さんですが、松浦軒本店さんのはどんな味わいのカステラなのかな?と、わくわくしながら、2人の娘、はなちゃんひなちゃんと一緒にいただきました。
もっちり、やわらか。今までに味わったことのない食感。優しい甘さのカステラで、とても新鮮な味わい。そんなことを話しながら、おいしくて幸せなおやつの時間を過ごせました。
癒される「こと」や「もの」は、人それぞれですが、優しくておいしいおやつで癒されてみるのはいかがでしょう。
【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。