3階建ての自宅にある4つの収納スペースを、自由な発想で上手に活用している、ライフオーガナイザーのかのえつこさん。「引っ越してきた頃は3つもある1階のクローゼットを上手に使えず、もてあましていました。寝室が3階なので、洋服はそこのクローゼットに入れるべき、という固定観念に縛られていたんです」
2階がバルコニーを含む基本的な生活スペース、1階にトイレと洗面所、浴室という間取りで、洗濯や入浴、外出のたびに3階から1階までを行ったり来たり…。かなり面倒だったといいます。
そこで、発想を転換。1階の3つのクローゼットの棚板の位置を変え、洋服や日用品の収納スペースとして活用することにしました。代わりに3階のクローゼットには、来客用の布団を収納することに。「外出の準備や入浴後の着替えは1階ですませることで、生活動線が一気にシンプルに。片づけもラクになり、時間を有効に使えるようになりました」。
今回は、1階にある「自分の服のクローゼット」の収納の工夫を見せていただきました。
スライドバーと布製ボックスでスッキリしたクローゼットを実現
・自分の服は1階の階段近くにまとめて
すべての画像を見る(全4枚)自分の服は、2階にいちばん近いクローゼットにまとめることで、家事をしながらでもスムーズに身支度。服はボックスに入るだけしか持たないと決め、持ちすぎを防止
・スライドバーを縦に配置し、見た目すっきり
イケアのクローゼット用のスライドハンガーバーを取りつけ、服を縦にハンギング。「引き出して使えるので便利。横にかけるよりすっきり見えるんです」
・ボックスを横向きに倒して中も上も活用
スライドバー横のスペースは、布製の収納ボックスを横向きに置いて空間を仕切っています。「ボックスの中には、アクセサリーやハンカチ類を。上は、脱いだ服の一時置き場に」
・衣類スプレーやハサミなどお手入れセットをスタンバイ
衣類用スプレーやハサミも一緒にまとめています。「帰宅後、洋服についたシワやニオイをスプレーで除いたり、洋服のタグやほつれを切ったり。ここにあると便利です」