キッチンやお風呂などの換気扇。「どれくらいの頻度でやればいいの？」「24時間つけっぱなしでOKと聞くけど本当なの？」と、いろいろ分からないことも多いですよね。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の家事監修も務めた、家事代行サービス「ベアーズ」の取締役副社長で家事研究家の高橋ゆきさんに、換気扇にまつわるお役立ち知識を教えていていただきました。
家庭の換気扇の掃除は、どれくらいの頻度で行うべき？
●キッチンの換気扇
フィルターのお掃除は、使用頻度によりますが、私の経験上、毎日のお料理で油をよく使われる方ですと、だいたい2週間くらいで汚れてくるので、月に1～2回が目安です。本体は複雑な構造なので、1～2年に1回はハウスクリーニング（専門清掃）に依頼するのがおすすめ。プロに頼むと本当にすっきりピカピカになります
●お風呂場やリビングの換気扇
ご家庭によってタイプが異なるので、取扱説明書をよく読んでお掃除を。フィルターにはホコリや花粉がたまりやすいので、こまめにチェックしましょう
換気扇掃除をする際のコツと注意点とは？
●古ハブラシやオレンジオイル含有洗剤を活用！
フィルターの詰まり汚れには、古ハブラシの活用を。とくにキッチンの換気扇は油汚れがこびりつきやすいので、オレンジオイル含有の洗剤が効果的。ただし、塗装がはががれないように目立たないところで試してから全体に行ってくださいね。
手の届かないところはプロにまかせて、無理に分解するのはやめましょう
●「軍手ぞうきん」を使ってお掃除！
換気扇の位置は高いところにあるため、お掃除する際は足元に気をつけて行いましょう。手を上げた状態だと力が入りにくいため、ぞうきんやスポンジよりも、“軍手ぞうきん”がおすすめです
軍手ぞうきんとは？
私が考案したお掃除道具で、ゴム手袋の上に軍手をかぶせ、ゴム手袋の裾を折り返したものです。裾を折り返すことで水や洗剤がたれるのを防ぎます。
指先感覚で細かいところのふき取りができるうえに、軍手の指先に水や洗剤をつけて左右で使い分けることもできます。軍手の下にゴム手袋が重なっているため、洗剤が肌にふれて荒れることもありません。換気扇掃除にも便利です
換気扇は長時間つけていても大丈夫？
換気、においの充満防止、またとくに、お風呂場はカビ防止にもなるので、長時間つけていてOKです。弱運転なら、お風呂上がりのたびにつけるのと24時間換気ではそれほど電気代の差は出にくいです。ただ長時間つけているほど、その分、ホコリも吸い込み続けているので、フィルターのお手入れはこまめに行いましょう。
いかがでしたか？換気扇は、毎日掃除するところではないからこそ、意外と知らないことも多いもの。いつでも気持ちいい空気の中で暮らせるよう、ぜひ今回教えてもらったことをヒントにお掃除をしっかりしたいですね。
