幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
わが家のにぎやかな姉妹、はなとひなは、家で絵を描いて遊んでいることが多く、でき上がると「はい、ママにプレゼント!」と気前よくくれるのですが…。気分で描かかれたものでも、プレゼントって言われると処分しづらいし、どんどんたまってしまうしどうしよう…と悩むこともしばしば。というわけで考えた、わが家流の「子どものお絵かきどうする問題」の解決法をご紹介しますね。
最新のお気に入りはクリップではさんで飾る!
せっかくプレゼントしてくれたものなので、私がかわいい!と思ったお気に入りは木製クリップではさんで、ひもをつけ、壁につるして飾っています。新しい絵をもらったら、一番上に追加します。
さりげないけど、なんだかかわいいですよね。ラフにはさんでもしっくりくるので、気楽にできるのもうれしいポイント。こうして飾っておくと、本人たちもときおり、自分が前に描いた絵のことを思い出し、めくって眺めては懐かしんだり、「うんうん」と納得したりしているようです。
娘も私もとくにお気に入りの1枚は額に入れてじか置き!
この絵は、二女のひなが描いたもので「お姉ちゃん(はな)とひなと、おもち(ハムスター)が、おでかけしている様子」なんだそう。私もいいな、と思いましたし、ひな本人もいたくお気に入りの1枚なので、こうして額に入れて床に置いて飾っています。
額入りを壁に飾るとなると、その場所を確保するのも案外大変なので、わが家はじか置きに。隣にある、長女が折ったお花の折り紙(こちらも花ビンに入れるだけでさらにすてきに)との相性もとてもよくて、私も大好きな空間になっています。学期末などは学校から持ち帰る作品も多いので、この方式はおすすめです。
厳選もれしたものは一時カゴに入れておき、たまったら処分
壁かけの「お気に入り」に入らなかったものはどうするかというと…、せっかくくれたものをすぐには捨てられないので、ひとまず小さめのカゴに入れてしまっておきます。
たまってきたら見直し。そのときの年齢の記念になりそうなものだけ残して、あとはさようならします。クリップどめしている分も同様に、はさみきれなくなったら古いものから処分。どちらもためられる量が限られているので、見直しにも時間はかかりません。手放すときは、きちんと本人に「これいる?」と確認していますよ。
ちゃんと飾っておくことで本人も私も満足度があるので、処分する際、気持ちがかなりラクになりました。
●番外編:クリップどめディスプレーはほかにも使えますよ
クリップどめのアイデアですが、お絵かき以外にも使えます。たとえば、最近いただいた、12か月が1枚ずつバラになっている、美しいカレンダー。こちらも同じようにクリップではさんでつるしてみたら、さみしい壁がすてきに変身。飾るものによって雰囲気がぐっと変わりますよね。
お気に入りにのポストカードや、好きなデザインの包装紙、折り紙でつくった動物など立体的なものなども、クリップどめでつるすとかわいいですよ。なんでもないことですが、忙しい毎日のなかでも、こんなふうにおうちでの時間を楽しんでみていはいかがでしょうか。
ESSE6月号
の「ゆる収納できれいが続く」特集で、今回ご紹介した方法のほかにも、わが家の”飾りながら収納”が紹介されています。参考にしていただけたらうれしいです。
【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。