テレビや雑誌などで、シンプルな生活のアイデアを披露している、整えアドバイザー・阪口ゆうこさん。とにかくごちゃつきがちなキッチン収納も独自の工夫で使いやすく整えています。
今回のテーマは、ありがちだけど罪悪感がすさまじい「食品の賞味期限ぎれ」について。かつては阪口さんもしょっちゅうやらかしていた、この失敗を防ぐ方法とは?
食材の死蔵品、賞味期限ぎれを減らすには
「あっ、また賞味期限がきれてた!」が、冷蔵庫や収納扉を開ける度に口グセになっていませんか?なにを隠そう、過去の私も「きらしちゃった!」の達人でした。
「まだいけるよね…」と、パッケージの裏側を見て仰天。数日どころか何か月も過ぎている!なんてことも。冷凍室には得体の知れない石化したものがゴロン。冷蔵室には見るに耐えない色をした野菜がデロン。共通している問題点は「食べることをしなかった」ということ。手に入れたのに、消費しなかったのです。なんて不幸な食材たち。合掌。
なぜ、食材を使いきれなかったのか理由を探る
どうしたら、こんな事態を防げるか。まずはシンプルに意識改革。「破棄はしない」と心に誓いましょう。そして、なぜ、その食品が使いきれなかったのか、理由を探ってみてください。
いっぱい入っておトクだからという理由で、大容量パックを買っていませんか?安くなっていたからと、特売品を買っていませんか?こうした予定外の買い物が失敗のもと。
「いつか使うだろう」は「いつまでも使わないかもしれない」と同じ意味です。残念、これでは使いきれません。まずは、確実に使う予定のものを買うことを優先しましょう。
すべての画像を見る(全3枚)そのうえで、たとえば、冷蔵庫の中にあるものであれば、賞味期限を前面にしていつでも目に入るようにするなど、常に意識を向けるのも有効です。
ストック食品は収納ケースを分けて死蔵品ゼロに!
とはいえ、使う予定のものを買ったとしても、余ってしまうこともしばしば。とくに、生鮮品ではなくストック食品の場合は、目が届かなくなりがち。使いかけがあったのを忘れて買いたしてしまい、結局使いきれない!なんてことも少なくないでしょう。
そう、買い物だけではなく、保管方法も工夫しなくては、キッチンのさまざまな種類の食材を使いきるのは難しいんです。そこで、わが家では、乾物などのストック品については、開封ずみの食品と未開封のもの、ケースを分けて管理しています。
ポイントは、この2つ。
1)食品が重ならないよう、大きめのケースを使う
2)食品はすべて平置きしてひと目で見渡せるようにする
細かな分類は必要ありません。とにかく「見やすさ」を重視しています。
ケースは、キッチン収納の取り出しやすい低い位置にセットして、買い物の前に、必ず中を確認。開封ずみのケースの中途半端な食材を使うことを優先に、献立を立ててから、買うものを決めます。パスタが中途半端に残っていたら、サラダに使う。はちみつがあったら、パンケーキを朝ごはんに設定する。
そして次は未開封の食材を、どう調理するかを考えます。こんな風に、「使いきる」のを意識することで、どんどん食品の回転は速くなります。
また、残さず使うために食品ありきで考えるので、献立決めもどんどんスピーディーに。少しの意識改革と2つのケースでの管理できっと破棄は減りますよ。