コンビニやスーパーでもらっても意外と使わない割り箸やレジ袋や、思い出があって処分しにくいマグカップなど、キッチンまわりは「まだ使えるもの」「そのうち使うもの」でスペースが不足しがちです。食器やキッチンツールはそれなりの価格で買っただけに、処分なんてもったいない!と思うことも多いですよね。そこで「ひとり1個」や「5枚を限度に」など、“捨てどきの見極め方”を整理収納アドバイザーの中山真由美さんに教わりました。手放せない、もったいない、から抜け出せない人はぜひ実践してみて!捨てたあとのしまい方も参考にして。
キッチンの増えがちアイテムは、「ニオイ」「1人1個」などにこだわってスッキリ処分
●マグカップ・湯飲み
捨てどき:ひとり1個と決め、新しく購入したら交換を
しまい方:食器棚にアイテムごとに縦に並べて収納
日常使いのマグカップや湯飲みはあまり使わないものを処分し、ひとり1個のみに。縁が欠けたり、古びてきたら交換します。「置き場所は食器棚の取り出しやすい高さへ。縦に1列に並べると省スペースで収納ができて、出し入れもしやすいですよ」
●割り箸・紙コップ
捨てどき:長期保存は虫がつく原因に。半年をめどに処分
しまい方:工作や掃除用にカゴに入れて保管
割り箸や紙コップは、長期間保存すると虫がつく原因に。「キッチンで使っていいのはせいぜい半年。お弁当についてきたものやキャンプの残りは『いつか使おう』ととっておかず、工作や掃除用に5つずつカゴで残し、あとは捨てるようにして」
●カトラリー・箸
捨てどき:先端がはげたり、使用感が落ちたら交換
しまい方:使用頻度で分け、仕切りなどでわかりやすく
「スプーンや箸などのカトラリーは人数分あればOK。箸の先がはげたり、使用感が悪くなったら交換します」。保管は普段使いのもの、たまに使うデザート用と来客用、と使用頻度で分けて。「家族分だけならそのまま食卓に出せて支度もスムーズ」
●お弁当箱
捨てどき:保温用以外はひとり1個とし、古びたものから処分
しまい方:お手ふきや水筒とセットにし、立てて収納
使うのはひとつだけなのに、なぜか増えるお弁当箱。「保温できるなど機能性が高いものは残し、それ以外は家族の人数分だけあればOK。古いものは今すぐ処分」。ストッカーなどにお手ふきや水筒と一緒に立て、セット収納すれば使うときもラク
●キッチンツール
捨てどき:1年間使っていないものは処分の対象
しまい方:1軍、2軍、スペシャルと分けてそれぞれしまう
使用頻度ごとに、毎日使うお玉やターナーは1軍、ワインオープナーや缶切りは2軍、お菓子づくり用などはスペシャルと分類し、1軍から順に引き出しの手前→奥で保管。「用途がだぶっているなど、1年間使っていないものは処分の対象です」
●食器
捨てどき:1年以上使っていないものは手放す
しまい方:腰から目線の高さまでの取りやすい位置に
1年以上使用していない食器は、未練を残さず手放します。「食器棚に余裕ができ、重ねすぎず、ゆとりをもたせた配置が可能に。出し入れがぐんとラクになります」。頻繁に使うものは、手が届きやすい腰から目線の高さに並べるのもポイント
●ふきん
捨てどき:食器用2枚、台ふきん3枚。汚れたら替えどき
しまい方:食器用はシンク近く、台ふきんは引き出しに
「手に入りやすいふきんは、枚数は少なくてOK。食器用は2枚、レンジ回りと食卓とで分ける台ふきんは3枚あれば十分です」。食器用はシンクの近くに、台ふきんは引き出しに立てて収納し、汚れが落ちなくなったら新しいものに交換します
●レジ袋
捨てどき:大小各5枚と決め、どんどん使い回す
しまい方:サイズが交じらないよう大はたたみ、小は結んで保管
子どもの着替えを入れたり、生ゴミを入れたり、と家じゅうで活躍するレジ袋ですが、「大小各5枚あれば2週間はもちます。サイズが交じると使うときにわかりづらいので、大はたたむ、小は結んでビンに入れるなどきちんと区別して保管を」
●保存容器
捨てどき:フタの閉まりが悪かったり、黄ばんだり、ニオイが取れなくなったら破棄
しまい方:大中小2個ずつ重ね、フタと分けて収納
保存容器は、大中小2個ずつあれば不足なし。「フタの閉まりが悪くなったり、黄ばみやニオイがついたものは破棄。その後は適量を守り、古びてきたらどんどん交換します」。サッと取り出せるよう、サイズ別に重ねて、フタと分けて収納します