ものの居場所を「箱」にして、ざっくり放り込むだけの「ボックス収納」なら、簡単に家の中が片づいて、見た目もすっきり。そんなインテリアとしても、実用アイテムとしても頼れる箱をおしゃれ使いする達人のお宅をご紹介!
オープンな収納スペースに箱をプラスして、すっきり取り出しやすく
すべての画像を見る(全2枚)夫婦でインテリアが大好きという水上さん。白壁と木の床に、木目調を基調とした家具が映えるLDKは、すっきりとおしゃれな雰囲気。観葉植物の緑が効いた、とても居心地よい空間です。
「でもじつは、私も夫も片づけが苦手。しまい込むと、なにがどこにあったかわからなくなってしまうんです。そこで、考えたのがボックス収納。箱を組み合わせて棚にしたり、オープンな棚に箱を組み入れることで、意外にたくさんのものをしまえるし、ものの位置がひと目でわかるようになったんです。ワンアクションで取り出せて、ポイポイ入れるだけなので片づけもラク。箱の組み合わせ次第で、棚が引き出しのように使えたり、おしゃれなディスプレーになったり。テイストや場所に合わせて、臨機応変にできるのもいいですね」
たとえばキッチンとリビングの間にある大きな作業台は、パルプボード製の棚5段4個と3段4個、計8個を2段重ねで横置きし、ロ型に配置したもの。上にホームセンターで購入した板を3枚並べて作業台として使い、サイドの4面をたっぷりの収納棚に。リビング側の面にはリビングで使うもの、キッチン側にはキッチンで使うものなど、動線に合わせて収納しています。
「箱の色はモノトーン系、茶、カーキで統一して、まとまり感を出しています。お手本は、お店のディスプレー。すぐ手に取れるように並べてあって、おしゃれでわくわくする。そんな収納が理想です」
同じ箱を複数使って、自然なインテリアに見せる
同じ箱を連続して並べ置くと、箱の個性が際立ちすぎず、インテリアに自然になじんですっきり見える効果が。「ボックスは、まずある程度まとめて買い、気に入ったらさらに増やすようにしています」
●つり戸棚上には幅いっぱいにボックスを
白を基調としたおしゃれなキッチン。よく使うツールは壁面につるし、ストック類は箱に隠すメリハリ収納にしています。手前にあるのがパルプボードの棚でつくった作業台。
木製ファイルボックスをつり戸棚の上に並べ、食品ストックやガスボンベなどを収納。「幅いっぱいにして見た目すっきり。からの箱は、突然のいただきものなどをしまいます」
●玄関の靴を、棚の代わりに重ねた箱に収納
玄関の壁一面は、オープン棚。よく使う靴や帽子は出して、それ以外は箱に入れてすっきりさせています。いちばん下は縦長のロッカーを横置きして収納に。上に置いてあるのは木製のベジタブルボックス。鏡があるので、外出前に鏡で全身のチェックができます。
オープン棚の下から2段目を靴置き場に。「季節外の靴をおそろいの黒いボックスに入れて並べています。その上によく履く靴だけ出して置けば、ごちゃつかず、コーデもしやすいですね」
●キッチン、洗面所、リビングの動線に合わせて、箱を用意
パルプボードの作業台側面。「洗面所側の面は、キッチンとリビングを行き来する動線上。なので、同シリーズものをタイプ違いで入れ、それぞれのスペースに近い位置に生活用品をしまっています」
a/リビング側3つには、よく使う工具と非常用ライトを。1つのボックスに余裕を残しておくのも、使いやすさのポイント
b/中央の4つのボックスには洗面所で使う洗剤、ハンガー、洗濯ネットを。横長の箱にして入れやすく
c/キッチン側の2つに、ゴミ袋のストックを
●お出かけセットを玄関に用意して、忘れ物なし
雑貨店で購入した書類用の箱を2つ並べ、ハンカチ、ティッシュ、マスクなどのお出かけセットをまとめています。「出がけにあわてないですみますよ」。フタつきであけ閉めが簡単
【水上さん】
東京都在住。夫と2人暮らし。築27年のマンションをリフォームして、LDKをひと続きに。夫の淳史さんはお部屋写真共有アプリ「
RoomClip」にかかわるシステムエンジニア。週末は、夫婦でインテリアショップを巡るのが楽しみ。Instagram「
___inmyroom___」