幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
みなさん、毎日使う道具の手入れはどうしていますか?昨年発売されたベーグルとピザの本の撮影のため、ピザをのせてしっくりくる木製のカッティングボードを、東京都町田市にある家具工房兼ショップ「
フリーモント」でつくっていただいたのですが、じつはメンテナンス方法がきちんとわかっていなかった私。今回、このカッティングボードの生みの親である、家具職人の柳さんに教わってきましたので、みなさまにもお伝えしますね。
食卓で大活躍のカッティングボードを、長く使うためのメンテナンス方法
ピザはもちろん、少し大きめなパンを焼いてのせて、その場で切って分けるというのにもぴったりで、とてもお気に入りな木製カッティングボード。
使ったあとはどうしても、洗剤でごしごし洗いたくなるところですよね。柳さんにいわく「あまり汚れていない場合は中性洗剤を使わず、こすらないよう水で優しく洗うのがいちばん」なんだそうです。
ボードの表面を、優しく手でなでる要領でさっと洗ったら、すぐにやわらかい布で拭くのがベスト。とはいえ、洗剤を使ってはだめということではないので、油っぽいものなど、汚れが強い場合は中性洗剤で優しく洗って大丈夫です。
使っているうちに表面がカサカサしてきたら、オリーブオイルなど植物性の油を塗って乾かし、やわらかい布でふき取ってあげるといいそう。そうすることで、木のいい状態が保たれるようですね。こちらのメンテナンス法は、木製のまな板やお皿にも対応できます。
普段使っているものも、ときどき、状態を確認して手入れをすることで、より愛着がわいてきます。みなさんのおうちにあるカッティングボードも優しくお世話をして、長く使ってあげてくださいね。
※メンテナンス方法は、カッティングボードの材質や表面の加工法によっても異なります。お手入れの際は、お手持ちの説明書などをご確認ください
【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。