知っていますか?入学祝いを贈る時期は、入学準備に役立ててもらうために早めに送るのが正解。つまり、入園や入学が決まった3月初旬~中旬に送るのが目安です。

 自分が入学祝いを贈る立場であれ、受け取る立場であれ、気持ちのこもったきちんとした対応をしたいもの。NPO法人日本サービスマナー協会講師の植田比呂子さんに、入学祝いマナーについて教えていただきました。初心者はもちろん、経験者も、意外と知らないことがあるかもしれません。気持ちのいいおつき合いを続けるためにも、チェックをしておきましょう。

お祝い
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まずは基本を押さえて!入学祝いをもらったときのマナー

●すぐに電話でお礼&後日お礼状を

 入学祝いをいただいたら、まずは「すぐに」電話でお礼を伝えます。このとき、ぜひ入学する本人からもひと言お礼を伝えましょう。

 さらに、入学式が済んだあと、入学の報告を兼ねてお礼状を出すと丁寧です。身内であれば、入学式の写真や子ども直筆のお礼状を同封すると喜ばれるでしょう。

●お礼状には「使い道」を

 お礼状には、お礼の言葉や子どもの様子のほかに、いただいたお祝いの使い道を書くとよいでしょう。たとえば、「いただいたお祝いで図鑑を購入しました。毎日嬉しそうにながめています」など。子どもの成長をともに喜べる内容にしましょう。本人が書くお礼状には、新生活への抱負などがあってもいいですね。

●お返し相場は3分の1~半額程度

 入学祝いの「内祝い(お返し)」は、基本的に不要としている地域も多いですが、身内以外の方からいただいた場合は、いただいた額の3分の1から半額程度の内祝いを贈るといいでしょう。お菓子などの食品やタオルや洗剤などの消耗品などが無難です。このとき、商品につける「のし紙」には子どもの名前を書きます。

 贈る時期は入学式がすんで、なるべく早いタイミングがベストです。

孫・親戚・友人の子へ!入学祝いを贈るときのマナー

入学祝いを贈るときのマナー

●親族なら現金1万円が相場

 入学祝いは基本的に、親族や家族同然のつき合いがある知人など、ごく近しい間柄で行うもので、現金を贈るのが一般的です。

 親族であれば1万円が相場。小学校と高校の入学祝いで金額の差をつけた方がいいのかと気になりますが、同じ額で問題ありません。

 贈る時期は、入学準備に役立ててもらうため、早めが正解。3月初旬~中旬が目安です。

●現金以外なら子どもの成長に役立つものを

 現金以外の贈り物の場合は、リクエストを聞くといいでしょう。時計や文房具、図鑑など子どもの成長をサポートする贈り物が人気です。親族以外に贈る場合は、先方に気をつかわせないように2、3千円程度の贈り物か図書カードが無難です。

●1万円以下の場合の祝儀袋は水引・のし付きを

 1万円以下の場合、祝儀袋には、水引やのしが印刷されているものを使用します。

・水引…紅白・蝶結び(蝶結びの水引は「何度あっても嬉しい御祝い」に使用する)
・のし…あり
・表書き…「御祝」「御入学御祝」など

 最近は入学式専用のカジュアルでかわいらしいデザインの祝儀袋も販売されていますので、好みに合わせてセレクトするのもいいでしょう。

 入学祝いは子どもの新たな門出を祝う気持ちを形で表現したもの。もらう立場、贈る立場どちらになっても、正しい方法で丁寧に対応したいですね。