子どもの写真をスマホで撮影するとき、子どもが緊張して表情がかたくなったり、逆に動きすぎてブレたり…となかなかうまく撮れなくてお悩みの方も多いはず。
そこで、加工アプリや特別に難しい機能を使わずに、スマートフォンで上手に、そして楽しげな子ども写真を撮るコツを、人気インスタグラマーのひとみさんに教えてもらいました。
ジャンプさせてから撮ると、生き生きとした表情に!
「小さな子どもを撮影するときは、写真を撮る前にとりあえずジャンプさせてみましょう!」とひとみさん。カメラの前だとおとなしくなったり、身構えたりしてしまう子どもも、体を動かしているうちにカメラの存在を忘れ、本人も楽しくなってきます。この気持ちのまま撮影すれば、子どもらしい、生き生きとしたいい表情を切り取ることが可能に。
<普通に撮ると…>
すべての画像を見る(全9枚)かしこまってしまって、表情も動きも固め。
↓
<ジャンプさせると…>
表情が明るく生き生きとし、写真全体にも躍動感が出ました!もし子ども動きが早い場合は、あとに紹介する連写モードを使ってみましょう。
●撮影時のポイント:撮影するときはブレない持ち方、構えをして
スマホ撮影の失敗で多いのが、手ブレ。シャッターが開いている(写真を撮っている瞬間)間にカメラが動いてしまって、取りたいものがぼんやりと写ってしまうミスを経験した人は多いのでは。「急いで撮りたいときほど、基本の構え方を押さえると、手ブレを防止しシャッターチャンスを逃しません」。
スマホはできれば両手で持ち、肩の力を抜いて、ひじを体の一部につけて安定させましょう。「利き手と反対側の手でスマホ全体を持ち、利き手でシャッターを押せば、体全体で腕を支えられて、ブレにくくなります」。
楽しそうに動いているときは、連写モードで撮ってあとで選ぶ
「子どもが踊っているときや、こちらに向かって走ってくるときなど、動いている場合は、連写モードで撮影しましょう」。熱中しているときほどいい顔をしていたりするので、一連の写真のなかから、動きや表情がよく、ピントの合っているものを選べば、臨場感あふれる1枚が見つかります。
あえて顔を入れずに、その人らしさが感じられる体のパーツに寄る
お絵かきをする手元や、サッカーボールを蹴る足など、写っている子どもが好きなことを象徴する体のパーツをアップにして撮影すると、印象的な写真になります。「体の一部が、顔以上にその人らしさを表すこともあります。ときどき撮っておくと、見返したときにも楽しいですよ。」
「こちらはお絵かきが大好きな娘の手元を撮影したもの。彼女らしさが表れた絵も入れることで、雰囲気たっぷりな一枚に」。手の小ささにも、かわいさが感じられます。
また、一生懸命描いている最中に「それって○○だっけ?」とさりげなく質問を投げかけてみると、ふとカメラを見上げたときの自然な表情が撮れたりもするそう。
<じつは、こんな感じで撮影>
後ろからそっと近づき、上からぱしゃり!
2人組を撮るときは仲よしに見えるポーズを狙って!
人物をペアで撮影するときは、2人の関係性が見えるような動きをとってもらうのもおすすめ。「きょうだいなら、手をつないだり、同じポーズをとってもらったりすると、仲のよさが伝わる写真になります。」
葉っぱを手に持ってうさぎのポーズをとるお姉ちゃんを、妹がまねっこ。姉を慕う妹の気持ちなど、見ている方も想像力が掻き立てられる一枚になります。
また、2人でナイショ話をしたりじゃれ合ったりと、顔を寄せ合う姿も逃さずキャッチして!「カメラもぐっと寄り気味で撮ると、余計なものが入らずに主体がはっきりしてインパクトのある1枚になりますよ。」
「寝転んでじゃれている様子がかわいかったので、表情がわかるように上から撮影したものです」。むじゃきな2人の表情に思わずほっこり。
いかがでしたか。簡単なのに、取り入れるだけでぐんと上達するテクばかりなので、ぜひお試しを!ためた写真を見返すのがますます楽しくなること請け合いです。ひとみさんは
ESSE3月号でも登場。料理をおいしく撮るコツなども紹介しているので、こちらもチェックを。
●教えてくれた人
【ひとみさん】
夫、2人の娘と岡山で暮らす主婦。Instagram
@amehtmに上げている日々の食卓が、誰もが食べたくなるようなメニューとセンスのある盛りつけで話題になり、現在フォロワーは15万人を突破。著書に、Instagramのなかでも人気の高いパンの写真を中心にまとめた『
パンばか食堂~毎日食べたくなるおうちパンレシピ70』がある。