節約は大切。でも、本当に大切なのは、自分と家族が毎日満足して過ごすこと。楽しさ、心地よさ、おいしさをいっぱい感じて、今日も一日よかったと思えることです。

 暮らしのなかで「これだけは大切にしたい」ということはきちんと実現し、それ以外の出費は財布のひもを引き締める。自分なりの基準やルールをもって、メリハリのあるお金の使い方を心がける。じつはこうした意識をもつことは、暮らしのレベルは落とさずに節約するのに役立ちます。

 著書や雑誌、ネットなどさまざまなメディアで、節約のアイデアを発信している、今話題のマキさんと中山あいこさん。ふたりに共通していえるのは、楽しみながら節約に取り組んでいるということです。編集部が注目した、ふたりが実践する節約ルールを紹介します。ムリなく節約を続けていくためのヒントにしてみてはいかがでしょうか。

自分のなかに基準をもつ!暮らしを豊かにする達人の節約ルール

●自分が息抜きできる時間を必ずつくる

息抜きの時間を必ずつくる
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夜のリラックスタイム用に、お気に入りのルイボスティーを専門店で購入しているという中山さん。「お茶の値段はちょっと高めですが、家事や育児、仕事で忙しい毎日だからこそ、自分を取り戻す時間は大事だと思っています」。この時間のおかげで、ストレスからムダづかいに走ったり、買い食いしたりすることもなくなるそう

おしゃれしてランチ!
おしゃれしてランチ!

週に一度は子どもを預けて美容院やショッピング、友人とのランチなどへ。定期的に気分転換することを心がけています。「お楽しみをつくっておけば、日々の節約は苦になりません」(マキさん)

●1000円カットでも美しくなれる

1000円カットでも美しくなれる

「パーマやカラーは、定期的に美容院に通わねばならず不経済なので、私は自然の黒髪派。これなら1000円カットで十分です」(中山さん)。髪を編み込んだり帽子をかぶって、自分らしいおしゃれしています。ちょっとしたひと工夫が楽しみになるそう

●フォーマルにもカジュアルにも着られる服を選ぶ

「フォーマル限定など、着る場所が制限されてしまう服は買いません」(マキさん)。結婚式の二次会で着るようなブラックのリネンのワンピースも、合わせる服や小物を変えればシーズンやシーンを問わず大活躍!服を買わないですませるという側面もありますが、おしゃれな着回しを考えたりすること自体が楽しみに

●一度使って“良品”と感じたものを買い続ける

一度使って“良品”と感じたものを買い続ける

流行やそのときどきの気分で買うと、自分のテイストに合わず、タンスの肥やしを増やすだけということも。「結局、自分に合うもの、好きなものって限られていると思うので、自分の定番を決めています。たとえば、これまでいくつもトートバッグを試しましたが、結局、この帆布のトートが使いやすいことがわかりました。色違いをそろえるなどして、コーディネートを楽しみます」(中山さん)

一度使って“良品”と感じたものを買い続ける

ユニクロのカーディガンは、同じ型を色、素材違いでそろえているというマキさん。「シンプルなデザインなので、着回すのにちょうどいいんです」

一度使って“良品”と感じたものを買い続ける

黒のピンヒールは、これで3代目。ほかに白、茶なども。「履きやすいものを選べば、死蔵することがないし、満足度が高いからあれが欲しいこれが欲しいということもなくなります」(中山さん)

●子どものおやつは自分の手でつくる

「子どもには素材がはっきりわかるものを食べさせたいので、できるだけ手づくりのおやつにしています」(中山さん)。「安い材料でもおいしく、結果的に節約になるのもうれしいです」(マキさん)

子どものおやつは自分の手でつくる

近所のパン屋さんでもらったパンの耳は、バターをのせてオーブンへ。薄く焼き色がついたら、砂糖をふってさらにひと焼き。「ラスク風おやつのでき上がり」(マキさん)

子どものおやつは自分の手でつくる

おからと片栗粉を2:1の割合で混ぜ、水を入れてこねたら、フライパンで焼きます。「しょうゆ、みりん、砂糖で味つけすれば、みたらし風のおからもちが完成しますよ」(中山さん)

●環境に優しく、汚れ落ちもいい木綿ふきんを愛用

環境に優しく、汚れ落ちもいいふきんを愛用

朝食のお皿など油汚れのひどくないものは、ガラ紡と呼ばれる日本独自の紡績方法で織られた木綿のふきんでぬぐうように洗います。「ふきんだけで落ちないこびりついた汚れも、雑貨屋さんで見つけたフライパンブラシで落とせば洗剤いらず」(マキさん)。環境にも手にも優しい節約法です

●窓辺にグリーンがあればカーテンはいらない

窓辺にグリーンがあればカーテンはいらない

窓にはカーテンという常識にとらわれず、インテリアも自分のルールで。「窓辺にアイビーを植えたら、グリーンが目隠しになっていい感じ。漏れてくる光もきれいです」(中山さん)