ものを厳選して、自分がこだわった最小限のもので合理的に暮らす。そんなミニマリストとしての姿勢が評判を呼んで、テレビや雑誌などで、暮らしをシンプルに回すアイデアを披露している整えアドバイザー・阪口ゆうこさん。合理的な生活を追求しつつも、家族のみんなが楽しめるイベントをすることはとても大切にしています。

 イベント準備ともなればいろいろと手間がかかるものですが、そこはなんといってもミニマリスト。すべてのイベントに全力投球するわけではなく、自分のなかで優先順位をつけてほどよく手を抜き、負担を減らします。今回は、イベントの飾りつけについて、阪口さんが実践している、ミニマリスト流の「手抜き」ワザを教わりました。もうすぐやってくるひな祭りについてのアイデアもご紹介。

ひな祭り
ひな祭り
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イベントは面倒…でもやっぱりやりたい!

 なんでこんなに集中しちゃったの!?なんて疑問に思うほど、冬から春にかけてはイベントが目白押し。クリスマス、お正月、節分、バレンタイン、桃の節句、端午の節句…。子どもにまつわるイベントが多く、この季節、飾りつけでてんやわんやというお宅も多いのではないでしょうか?

 イベントにまつわる飾りつけがあると季節を感じられるし、なにより暮らしが華やいでテンション上がります!とはいえ、冬ですもの、春っていっても寒いですもの、と、面倒くささが頭をよぎります…。

 じゃあ面倒くさいという感情込みで、管理できる範囲でイベントしましょう!というのがわが家流。「手抜き」というと言葉は悪いですが、すべてを張りきっていては体も時間もたりません。スマートな「手抜き」で、イベント気分は味わいつつ、負担は最小限にする飾りつけのワザをお教えします!

 準備しやすく片づけやすいことは大前提ですが、そればかりでは味気なくなってしまいがち。そこで、私は、「どのレベルでイベントを盛り上げたいか」という自分の中での優先度を大事にしています。

ミニマリスト流のイベント飾りの「手抜き」術

 準備しやすく片づけやすいグッズはなんぼでもありますよ!わが家のイベントシーズンをダイジェストでお届けします。

●ひな祭り

お内裏様とお雛様

 わが家は、出すタイミングにも神経とがらせるような準備に時間のかかる段飾りのひな人形はやめました。代わりに毎年お世話になっているのが、こうしたカジュアルな木製のひな人形です。

木枠の中に収められたパーツを組み立ててつくるお雛様

 木枠の中に収められたパーツを組み立てておひなさまにするという単純なつくりですが、かわいいし、飾るだけで季節感がぐぐっとアップします。片づけもラクちん、虫食いやらの管理も心配なし。子どもたちが組み直して遊ぶので、ときに、超アクロバティックおひなさまになっていたりします。

 もちろん、この製品じゃなくちゃダメ、ということはありません。ミニマルなデザインのひな人形はさまざまありますし、自分でつくってしまうのだってありです。

●端午の節句

 片づけにくく、天気で出し入れが左右される鯉のぼりもやめました。わが家ではタペストリーのように、ゆうゆと鯉が泳ぐ手ぬぐいをリビングに飾っています。

端午の節句

 洗濯して飾って、洗濯して片づけ。アンビリーバボーな手軽さです。かぶと飾りもこんなにコンパクト。

かぶと飾りもこんなにコンパクト。

優先順位をつけてイベントを楽しむ!

おもちゃも立派なイベントの装飾に。子どもの折り紙作品を壁にはったり、レゴで子どもとお飾りをつくったりもします!

 おもちゃも立派なイベントの装飾に。子どもの折り紙作品を壁にはったり、レゴで子どもとお飾りをつくったりもします!イベントが終わったら、崩してまたおもちゃ箱へ。いつもオリジナルだからおもしろい。収納場所が、特別にいらないのもうれしいところ。

 こんな風に、ミニマルイベントが好きな私ではありますが、クリスマスやお正月なんかは熱気ムンムンの支度っぷりです。好きだったら「面倒くさい」なんて言葉が出てこないからね。

 すべてに全力投球でがんばろうと思わずに、自分の中で優先順位をつけて、ときには目いっぱい、ときにはミニマルにイベントを楽しんでみよう!そう考えると、肩の力が抜けませんか?

【阪口ゆうこさん】

整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。「

HOME by REFRESHERS

」著書『

家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ

』(日本文芸社刊)が発売中