4月の新生活が近づいてくると、ご近所さんの顔ぶれが変わることも。加わる方か、迎え入れる方か…。どちらの立場だったとしても、円滑な人間を築きたいものです。住み心地にも大きく、しかも長きにわたって影響するご近所づきあい。今回、ESSE編集部ではありがちな隣人問題の悩みを集めてみました。お悩みの解決方法を、Q&A形式で学んでみましょう。質問に答えていただいたのは、エレガント・マナースクール学院長の平林都さんです。
すべての画像を見る(全2枚)ありがちなご近所づき合いの悩みを解決!マナーのプロがアドバイス
Q:ゴミ出しのときにすれ違うご近所の方。「おはようございます」だけではそっけない気がしますが、ひと言つけたすには、どんなことを話したらよいでしょう?(東京都・38歳)
A:「き・ど・に・た・て(季節・道路・ニュース・旅・天気)」の話題をひと言加えましょう
季節・道路・ニュース・旅・天気に関する話題がよいでしょう。ただし、「今日はいい天気ですね」程度のひと言では、「見たらわかる!」とかえって相手にとって興ざめになることも。「昨日から雨が降りそうで降りませんね」「今日も降らなかったけれど、明日は降るのかしら…」など、現在・過去・未来を話すと、奥行きが出ます。また、あまり長く話しすぎないように気をつけることも大切です。
Q:相手に負担をかけない、上手なおすそ分けの仕方はありますか?(山口県・31歳)
A:「食べきれないんですけれど、手伝っていただいてもよろしいですか?」と疑問形で
食べ物なら、「食べきれないんですけれど、手伝っていただいてもよろしいですか?」。子どものお下がりの服をあげるなら、「捨てるのはもったいないので、使ってもらっていいですか?」など、疑問形にするとよいでしょう。用意したものではなく、あるものをお分けするのですから、相手が余計な気をつかわなくてすむよう心がけましょう。
Q:気分屋のご近所さん。こちらがあいさつしても、そのときの気分でそっけなくされることも多いのですが、それでもこちらは笑顔であいさつをし続けるべきでしょうか?(千葉県・35歳)
A:「負けるが勝ち」。こちらから言葉や表情、動作を増やしましょう
あいさつするときに、前述した、「き・ど・に・た・て」の話題をひと言添えましょう。さらに、笑顔で軽い会釈をしたり、目を見て話すなど、言葉、表情、動作を増やして気持ちを表現してみます。相手に求めるのではなく、自分が変わり、愛情をもって接しましょう。いつか、相手の方から声をかけてきたときに、「勝った!」と思えるかもしれません。