「今年こそは、家計簿を続けるぞ!」と意気込んでいたものの、年が明けて1か月ほどたった最近、なんだかさぼりがち…。そんな、早くもあきらめモードの人はいませんか?これまで家計簿を何度も挫折し続けてきたという人には、なにか具体的な対策が必要です。
そこで今回は「子どもを持ったら知っておきたいお金の話」の著作もあるファイナンシャルプランナーの飯村久美さんに、家計簿を継続するためのコツを伺ってみました。
家計簿にはたくさんのメリットが!
家計相談を受けていると、「なかなか家計簿が続かない」という声を聞きます。1月からはじめて4月には白紙に…と3日坊主ならぬ、“3か月坊主”はよくあること。今年こそは継続できるようにがんばってみましょう。メリットを感じるようになれば、無理してつけている感じがなくなり、自然と続けることができますよ
●家計簿をつけるメリット
・当月の予算の残りがあとどれくらいあるか分かる
・使途不明金がなくなる
・家族それぞれに、どれくらいお金をかけたかが分かる
・商品ごとの底値が分かる
・家計のやりくりをがんばったことを見える形で残せる
家計簿の基本的なメリットは、使途不明金やお金を使うクセが分かること。結果的にムダな支出が減り、お金を貯めやすくなります。
<このような流れができる!>
家計簿をつける→ お金の使い方を把握する→ ムダな支出がなくなる→ お金が貯まる
家計簿を何度も挫折した人が続けられるように!4つのコツとは
これまで家計簿に何度も挫折してきた人の中には、次に紹介するコツを実践して続けられるようになった人も。
1.決まった時間・決まった場所でサッとつける
夕食後に財布の中を整理して、レシートをノートにはる習慣をつけるなど、時間と場所を決めてサッとつけてしまうのがコツ。レシートをはる手間を考え、ムダ遣いが減った方もいます
2.100円単位でOK!費目もざっくり分類
家計簿が続かない大きい理由は、細かい計算が面倒なこと。まずは100円単位でざっくりでOK。費目も、「食費・日用品・こづかい・その他」と4項目だけに絞って、お金の流れを大きくとらえることに慣れるのが大切です
3.家計簿ツールはこだわらない
費目の細かいノートを使うと、開くのすら億劫になってしまうことも。カレンダーに書き込む、手帳の片隅を利用する、スマホアプリで簡単に記録するなど、自分に合ったラクに続けられる方法を見つけましょう
4.お金を貯める目標を具体的に持つ
家計簿はお金を貯める、または増やすためにつけるもの。海外旅行、子どもの大学入学、マイホームなど、具体的な目標を立てると、意気込みが変わります
飯村さんによれば、家計簿は「使ったお金の細かい数字を把握するためのもの」ではなく、「使ったお金を振り返り、お金の使い方の質を高めるもの」。これらのコツでまずは家計簿をつけることに慣れることからはじめ、いつかお金の使い方の質を高められるようになりたいですね。