「日照時間が長くなり、気温も上がってくる春先は初心者も野菜づくりに取り組みやすいシーズン」とベランダ菜園セラピストの宮田範子さん。なかでも大きな鉢がなくてもできる「ジャガイモ」は、子どもも巻き込んで家族みんなで栽培・収穫できるファミリー向けだそう。
大きな鉢がなくてもできる「ジャガイモ」の袋栽培
すべての画像を見る(全9枚)「じつは、ジャガイモやゴボウなど根菜を育てるときは、鉢ではなく『袋栽培』の方が向いているんです」と宮田さん。宮田さんは土や米のあき袋を利用して栽培しているそう。「深さがある容器は買うと高いけれど、袋なら価格的にもサイズ的に申し分ありません。土の袋なら、そのまま植えられるのも便利です」。
収穫時は家族を巻き込んだ“イモ掘り大会”に。「ジャガイモ」のベランダ栽培のやり方
「掘ってみなければわからない、ジャガイモの収穫はいつもワクワクドキドキ。子どもたちと一緒に楽しみます」と宮田さん。葉にアブラムシがつくこともあるので、見つけたらすぐ除去を
[ジャガイモについて]
・科目:ナス科
・なにから育てる?:種イモから
・栽培開始時期:2~3月
・収穫までの期間:約4か月
・水やり:朝1回
・置き場所:日当たり&風通しのよい場所
[必要なもの]
・土(20リットル程度)を購入した際の袋や米(10kg)の袋
・培養土
・緩効性化成肥料
[育て方]
(1)種イモの準備
種イモ(食用イモは避ける)は、大きかったら縦半分に切り、小さい場合は頂部を切り落として、1~2日乾かす。
(2)植えつけ
袋に土を半分まで入れてならし、カットした種イモひとつを、切り口を下にして軽く沈める。その上から5cm深さほど土をかぶせる。発芽するまでは、水やりは控えめに。
(3)発芽
3週間ほどできみどり色の芽が出る。
(4)芽かき&追肥&増し土
出てきた4、5本の芽のうち、10~15cmほどまで伸びた元気のいいもの1、2本を残してあとは芽かきをする。
その後、土を数cm入れて緩効性化成肥料を追肥し、さらに土を入れる。新しく入れる土の量は、合わせて5~10cmくらいの厚さが目安。
(5)2度目の追肥&増し土
3週間~1か月ほどたったら、4と同様に追肥と増し土をする。
(6)収穫
葉が黄色くなったら、収穫の合図。株元から引き抜く。
とれたてジャガイモでつくる!「ジャガイモと鶏肉のチーズ焼き」
下ゆでしたジャガイモと鶏肉、タマネギに塩、コショウをふり、炒めます。それを耐熱皿に入れ、ピザ用チーズをのせてオーブンで焦げ目がつくまで焼けばでき上がり。「子どもたちが大好きな人気メニュー。ジャガイモのホクホク感がたまりません」