「気温が上がり、天候も安定してくる春先は、初心者も野菜づくりに取り組みやすいシーズン」。そう語るのは、ベランダ菜園セラピスト宮田範子さん。自身のベランダ菜園歴は20年以上にもなります。平日なら10分、週末は1時間ほど手をかけるだけでとれたて野菜を味わえるそう。
6~9月が旬の「インゲン」なら、コツを押さえれば約1か月半でスピーディに収穫が可能です。この春、気軽にチャレンジしてみませんか?
種を水に浸してからまくと発芽しやすい「インゲンマメ」
すべての画像を見る(全4枚)さっとゆでるだけであと1品になるインゲンマメもベランダでスピーディに栽培できます。「インゲンマメは、ベランダ菜園なら、こぢんまりと育つツルなし種を選ぶといいですよ」(宮田さん)。種をひと晩水につけてからまくと、発芽率がアップするそうです
[インゲンマメについて]
・科目:マメ科
・なにから育てる?:種から
・栽培開始時期:4月中旬~5月上旬
・収穫までの期間:約1か月半
・水やり:朝1回
・置き場所:日当たりのよい場所
[必要なもの]
・8号以上の鉢または深さ15cm以上のプランター
・培養土
・緩効性化成肥料、または液肥
・支柱
[育て方]
(1)種まきの準備
発芽しやすいよう、種はひと晩水につける。
(2)種まき
容器に土を入れ、直径約3cm、深さ1cm程度の穴を10cm間隔であける。1つの穴に3粒ずつ種をまき、土をかぶせて軽く押さえる。そのあと、たっぷり水やりを。
(3)発芽&間引き
発芽して、本葉が1、2枚出てきたら、穴1か所につき、よく育っているもの2本を残してあとは間引く。
(4)追肥&支柱立て
発芽から1か月ほどたったら、緩効性化成肥料か液肥の追肥を。1か所につき、5cmほどの間隔をあけて支柱を立てる。
(5)収穫
実の大きさがそろってきたら、茎や葉は残して房だけをハサミで切り取って収穫する。
とれたてインゲンでつくる!「インゲンとササミのマヨネーズあえ」
インゲンマメと鶏ササミをゆで、インゲンマメは半分に切り、ササミはほぐしてマヨネーズとしょうゆであえるだけ。「インゲンはあと1品欲しいというときに重宝。ゆでて、炒めて、揚げてと、どんな調理にも合います」