洗濯について「洗うのは好きだけど、干すのは面倒」と、干し方がおざなりになっていませんか?
「洗濯は、きれいな衣類を身につけるために行うのと同時に、衣類を長もちさせる『手入れ』のひとつでもあります。そのためには、形を整えて風とおしよく乾かすなど、干し方も重要」と語るのは、「家事塾」を主宰し、家事について研究している辰巳渚さん。
「干す場所を固定すればぐっと気がラクになりますし、干す前に形を整えることで、型崩れがなくなるうえに早く乾く効果もありますよ」
洗濯物を干すのがラクになる4つのコツ
これから汗をかくことが増え、洗濯の頻度もあがります。衣類がぐんと長もちする「干し方」のコツと習慣を、辰巳さんに教わりました。
●干す前に物干しザオをざっとふく
洗濯物をベランダや庭に干すときは、その都度物干しザオをふきます。
すべての画像を見る(全7枚)「物干しザオは、雨風で意外に汚れているもの。洗濯物に汚れを移さないよう、ぞうきんでさっとふく習慣を」。
あとで汚れに気づいて洗い直しといった事態を避けられます。
●室内干しの場所を確保しておく
雨の日や夜遅い時間に干すときのために、室内干しの場所をキープ。
「わが家では縁側に干す場所を設置しています」。乾燥機のあるバスルームや、風とおしのよい窓際など、湿気のこもらない場所がおすすめ。
大切なのは、場所を決めておくこと。その際、すぐ近くにハンガーなどを収納しておくと、動線的にもラクに。手間が省けて気軽に洗濯しやすくなります。
●デニムは裏返し、裾を上にして干す
洗うとゴワゴワになるデニムは、干し方にコツが。「裏返してから、裾を持ち、上下を逆にして物干しザオに干します。重みでかたい布地がピンと伸び、形よく乾きます」。
(1)デニムなどパンツ類は、裏に返してポケットを外に出してから干します。これで型崩れの予防に。
(2)裾を物干しザオにかけてピンチで固定します。「こうすると、ウエスト部分から風が入って早く乾く効果も」。
●タオルは端をずらして干すのが正解!
タオルは、ハンガーにかけて風とおしよく干します。
「端をずらし、重なる面を少なくするのが早く乾かすコツ。バスタオルやシーツを干すときも同様にします」。
繰り返し使うものは、かけるだけの収納に
バスタオルやパジャマのように、「繰り返し使うが、毎日洗濯するわけではない」というアイテムは、棚にしまい込むのではなく、洗面所やお風呂の近くにかける収納がおすすめ。
バスタオルは洗濯機の前に渡したつっぱり棒にかけて干すと、ごちゃごちゃした背景を隠す効果も。
パジャマは壁のフックにかけるようにすれば、子どもも簡単にかけたり、手に取ることができます。洗濯するときも、そのまま近くの洗濯機に放り込むだけだから、簡単。