節約の第一歩は、ものをムダにせず、とことん使いきること。
東京郊外で家族と一緒にエコな暮らしを送っている、省エネ生活研究家のアズマカナコさんは、冷蔵庫や洗濯機をもっておらず、なんと月の電気代は500円程度。
「小さい頃から一緒に過ごす時間が多かった祖母から教わった『おばあちゃんの知恵』を生活に取り入れています」というアズマさんに、エコな暮らしのコツを教わりました。
残り物も捨てずに使いきり!電気代500円のエコな生活を拝見
庭先でナス、ネギ、ニンジン、インゲンなどを育てているアズマさん。
「幸い、近くに個人商店やスーパーがあるので、冷蔵庫がなくても大丈夫なんです」と、電化製品をあまりもたない暮らしを送っています。
「おばあちゃん子で、おばあちゃんに似ているね、と言われて育ちました。祖母は夕方になっても電気をつけない人で、『なんだか暗いね』というと『ちゃんと見えるから』と。友だちが遊びに来たとき、食器のすすぎ水を庭の植物にやるために運んだりするから、ちょっと恥ずかしかったことも。でも、庭でメダカやニワトリを飼ったり、バッタやカマキリを見つけたり。生き物が好きな祖母と一緒にいると楽しくて仕方なかったんです」
そんな祖母から教わった、食べ物をムダにしないコツを伺いました。
●余り野菜はなんでも福神漬けに
すべての画像を見る(全4枚)ニンジンやレンコン、大根などの余り野菜は福神漬けに。
小さく刻んだ野菜500gを塩少しで1時間ほど漬け、水分をきって、調味液(しょうゆ・みりん各1/2カップ、砂糖大さじ1)に漬ければ完成。
「野菜がたくさん入っているので、おかずの一品に重宝します」
●カボチャの種で香ばしいお茶に
「種も捨てたくないので、いろいろと使い道を考えます」というアズマさん。
今の時季によくつくるのは、カボチャの種のお茶。種を乾かして、フライパンでいり、水とともに鍋に入れて煮出すだけ。ほんのりカボチャの甘味を感じる一品になります。
●残ったご飯は干していればおやつに変身
「祖母は残りご飯をけっして捨てませんでした」
昔ながらのご飯の保存方法が、天日干しした“干し飯”。これをフライパンでいって、白くふくらんできたら、仕上げにしょうゆを回しかければ香ばしさ満点のおやつのでき上がりです。
おやつは手づくりで、加工食品は少なく、生ゴミは烏骨鶏(ウコッケイ)のエサやコンポストに入れるという、祖母を見習うエコな暮らしを送るアズマさん。
1週間に出るゴミは、平均して小さな5リットルのゴミ袋2つ分だそう!
アズマさんの生活をそのままマネすることは難しくても、ものをムダにしない暮らしのエッセンス、ぜひ取り入れたいですね。