クリアファイル家計簿の考案者が証言!「貯金できない人は冷蔵庫がカオス」
市販のクリアファイルにあらかじめ1日の生活費2000円を入れておき、それでその日を過ごす、という『クリアファイル家計簿』が話題です。2000円×30日の予算で1か月やりくりするだけ。レシートを書き写したり、費目ごとに集計したりする必要がない「書かない家計簿」なのでどんな人でもすぐに始められるのが特徴で、これまで赤字続きだった家計を数多く救ってきました。
このメソッドを紹介した
『書かずに貯まる!クリアファイル家計簿』の著者、いちのせかつみさんは、関西を中心にテレビ番組などで「家計診断」を行っていて、これまで3000人以上の家計相談に乗ってきたそうです。
プロが冷蔵庫の特徴を見れば、「貯まる人or貯まらない人」が一発でわかる
そんないちのせさんが相談者の自宅にお邪魔して家計診断をする際に、必ず最初に見るのが「冷蔵庫」だといいます。「冷蔵庫を見れば、家計の状況が一発でわかるからです」。
いちのせさんが挙げる、「貯まる人/貯まらない人の冷蔵庫」の特徴は以下の通り。
貯まる人の冷蔵庫の特徴
(1)賞味期限が近いものを手前に、先のものを奥に入れている
(2)ドレッシングなどを手づくりするので調味料は少ない
(3)食べかけの食品がほとんど入っていない
貯まらない人の冷蔵庫の特徴
(1)いつ買ったかわからないものが奥に潜んでいる
(2)調味料がゴロゴロ出てくる
(3)冷凍庫に霜のついた冷凍食品がギッシリ
貯められる人の冷蔵庫は中身が少なく、スッキリ片づいている一方で、貯まらない人の冷蔵庫は“カオス”なのだとか。
「先に買ったものを使いきる前に、新たな食材を買い込んで、どんどん入れていくので、冷蔵庫の中には食材がぎゅうぎゅう詰め。結果、奥の方にダメになった食材がたくさん潜んでいます。あとは調味料の多いこと!4人家族なのに、とんかつソースが4本あったりします」
買い物前に冷蔵庫をチェック!1日の予算が2000円でおさまります
また、冷凍庫には冷凍食品がギッシリ詰まっていることも多いそう。
「食べかけの冷凍チャーハンとかね。貯まらない人は『おトク』に弱いから、つい徳用パックを買ってしまうんだけど、一度に食べきれないから残す。そのうち、霜がついてしまって食指も動かなくなるんだけど捨てられない…の悪循環。こうして無駄にしたお金が、積もり積もって赤字を招くんです」
こういった状態から脱出するには「安かったから」を理由に食材を買うのをやめること。買い物をする前に冷蔵庫の中身をチェックし、必要なものを必要な分だけ買うようにします。
先に紹介した「クリアファイル家計簿」で、食材や日用品を1日2000円以内におさめることは、難しいことに思えるかもしれません。しかし、「冷蔵庫を整理すると、これが可能になる人が多いんです。冷蔵庫の中身が把握しやすくなり、『卵があるから、ニラを買い足せば、ニラ玉がつくれるわ』などと無駄遣いをしなくなくなりますから。このようにして、年間50万円ほどの貯蓄ができる場合も」。
新しい年を迎え、「今年こそ貯金を!」と決意を新たにした人は、手始めに冷蔵庫の掃除からはじめてみるといいのかも。