今年はキッチンを見直して、今まで以上に使いやすくしてみませんか?台所仕事の効率アップには、なんといっても道具の配置がポイントです。使うシーンを想定しながらものの配置を決め、動線を徹底的にショートカット。動きにムダをなくすことが大切です。
料理研究家の近藤幸子さんのキッチンは、すべてがミニマムに完結。動線を考えて道具を配置し、しかも常に使うものは取りだしやすい場所に出しっぱなしに。おかげで、調理の手際は驚くほどのスピード感!手を伸ばすだけで、どんどん準備が進んでいきます。そんな近藤さんのキッチンを徹底解剖してみました。
配置の工夫でムダな動きをカット!時短キッチンのつくり方
●よく使うキッチンツールは使う場所別につり下げて
すべての画像を見る(全9枚)調理のたびに使う道具は、シンク前のツールバーにハンギング。左側はコンロ、真ん中はシンク、右側は作業台で使うものに分け、使う場所からより近い部分に定位置を決めています。おかげでシンクや作業台では一歩も動かず作業が可能に。
●レードルはレンジフードの縁につり下げて
レンジフードの縁は、第二のツールバー。「大きめのレードルはここ。スープをつくりながら動かず取れます」。
●ストック食材はコンロから最短距離に
麺類や乾物などは、コンロから振り返ってすぐ取れるように、作業台下の引き出しに。「お湯を沸かしながらでも取り出せる位置がポイントです」。
●鍋はコンロのすぐ上の棚に
浅めの鍋類は、コンロの真上の棚に。「数は、重ねず並べられるだけ。手を下ろすだけで火にかけられます」。あえて収納の中にしまい込むようなことはしません。
●よく使う調味料だけコンロの近くに
スピード調理のためには、調味料の出しっぱなしもOK。「食洗機を置いたらコンロとの間に少しすき間ができたので、よく使う調味料だけ置いてみたんです。目立たないし、しまわなくていいし、大正解!」。
●コンロ横に鍋ぶたの置き場所を
鍋ぶたは、コンロ横のラックに立てるだけ。かがんだり、引き出したりする手間もなく、調理中もすぐに置けるので便利!
●ザルは作業台からすぐ取れる位置に
切った食材をのせるザルを作業台と引き出しのわずかなスペースに配置。作業台に立ちながらでも手が届く絶妙の位置!
●ゴミ箱の定位置は作業台のすぐ下に
もっとも使いやすいゴミ箱の位置は、もっともゴミが出る場所のそば。「うちの場合は作業台下がベスト。ここなら、ゴミ捨てのためにいちいち動かずにすみます」。
●ラップやペーパー類も振り返るだけで手が届く
ハンギングホルダーにまとめたラップやティッシュは、冷蔵庫の側面に。「作業台からもシンクからも歩かず取れるベストポジション。引き出しにしまい込むより、何倍も早く作業できます」。