幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
日に日に寒さが増してきた、こんな季節。家で過ごす時間が長くなるわが家では、花が家族の目を楽しませてくれます。花を飾るとなると、花器選びや生け方が難しく感じる人もいるかもしれませんが、私は肩の力を抜いて気軽に楽しむことに。今回はわが家で実際にやっている、飾り方について紹介したいと思います。
あきビン再利用、あえて水を入れずに挿す!自由に花を楽しむコツ
●色や高さに統一感のあるあきビンを並べて、ドライフラワーを飾る
花ビンや花器はわざわざ買わなくてもいいのです。たとえば、あきビンのラベルをはがしてみると、すてきなたたずまいものものがたくさんあります。
この茶色いビンたちは、飲み物や香水など…ラベルのままでもかわいいものもありましたが、統一感を出したいので、ラベルはすべてはがして並べています。
ここには、ずいぶん前にドライフラワーにしたあじさいと、ユーカリなどを挿しました。そう、ドライだと水を変える必要がないのです。面倒くさがりな私の大切なポイント。サイズが小さいので、窓辺に並べるだけでかわいいですし、光に透ける感じもきれいです。
●ワインのあきビンにはあえてくたっとさせた花を
先日、わが家で開催したフラワーレッスンのときに残ったお花。あえて水には生けず、ワインのあきビンにそのまま挿してみました。くったりとしたドライ感が好きです。とくに寒い今の季節は。
●コロンとかわいいグラスみたいな花ビンに庭の植物を
身長低めのガラスの花ビン。コロンとしていてかわいいですよね。今はお庭ににょきにょきと元気よく生えていた植物を剪定し、それをざっと挿してテーブルに飾っています。このアイデアはおうちにあるグラスでもできますよ。
ちなみに、注ぎ口に少し長めに切った花を、垂れかけるように飾るのもすてきになります。
いろいろな植物を一緒に合わせるのは、なかなか上級なので、私は1種類を挿すことがほとんど。リネンのコースターを下に敷くと、温かさが増しますね。
●花を挿すもの、挿さないものを交ぜて並べる
窓辺にずらっと並べているのは、どこかしらで気になって連れて帰ってきた花ビンたち。なにも入っていなかったり、ちょっとのびたツタを挿したり、形の違う花ビンや花器がただ並んでいるだけなのですが、なんとなくかわいいでしょ。
●カゴに花器をつるしてカーテンフックにかける
以前カーテンをつけていた名残で、今は使っていないカーテンフック。ここに、カゴと花ビンをつるしています。最近までミモザのドライを挿していました。
花ビンをつるしたひもと一緒にお花の形をしたカゴもフックにひっかけています。大きめなカゴはつるして飾るのもかわいいので、組み合わせてみました。なにも挿さないときは、インテリアとして楽しんでいますよ。
花器は、ラベルを外したあきビンやグラスなど、まずは身近な器に好きなものを挿してみましょう。ある日ふらっと出かけた店先で、すてきな花器を見つけたなら、それを連れて帰って飾って楽しむ。
花だって、華やかなものを買ってこなくても、庭や道端に咲く花や植物を挿してみる。というのがきっと無理せず楽しめるコツかな、と思います。
【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。