こんにちは。整理収納アドバイザーの三條凛花です。家事も片づけもまったくできなかった経験から、日々、暮らしのプチストレスを見直しています。そんな私が今回ご紹介するのは「買い出しの面倒くささを軽減する3つの『枠』づくり」についてです。

 食材や消耗品の買い出し、それは、とくに苦手意識をもっていた家事のひとつでした。「買い忘れはないかな?」「しょうゆはまだ残ってたっけ?」「今週はどれくらい食費を使っているんだろう?」と、出先で考えることがとにかく多いからです。試行錯誤する上で見つけたのは「3つの枠」をつくることでした。

ついで買いを防ぐ「時間」の枠

ついで買いを防ぐ「時間」の枠
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 ひとつめは「時間」の枠。タイムリミットのことです。店に入ったらまず時計をチェック。きりのいい時間をタイムリミットに設定します。毎日の会社帰りにスーパーに着くのが16時50分だったのですが、この方法にする前は、気づくと18時近くなっていました。

 一方、時間の枠を意識してからは「17時までに買いものを終わらせる!」と決め、効率よく店内を回れるように。「なにか買い忘れてる気がする」と店内をうろうろして、不必要なものまでカゴに放り込んでしまうことがなくなりました。ネットショッピングの場合はキッチンタイマーを活用すると時間の枠をつくりやすいのでおすすめです。

 時間の枠を決めるのと合わせて大切なのが、使いやすい買いものメモをつくるなど、買うものをある程度きちんと決めておくこと。過去に記事をいくつかまとめていますので合わせてどうぞ。

「あっ、忘れた!」がなくなる 4分割買い物メモのつくり方

アプリ不要、スマホだけで!家じゅうのストック品を5分で在庫管理する方法  

かぶり買いを防ぐ「空間」の枠

かぶり買いを防ぐ「空間」の枠

 適正量以上に買いすぎるのを防ぐには「空間」の枠が有効。「ここに入るぶんだけ」と収納スペースにおさまる量を定数と決めるのです。数を決めたら、特売日でも買わないこと。かつて家じゅう散らかっていた頃、一念発起して大量の消耗品ストックに手をつけたら、使うのをやめたブランドのシャンプーやボディソープが何本も出てきました。キッチンからは消費期限のきれた乾物にレトルト食品!

 わが家はワンルームで収納がほとんどありません。なかでもとりわけ収納スペースの狭い洗面所では、ストックは今使っているもの+1本を原則としています。このように空間の枠を意識したら、安いからとまとめ買いして、詰めこみすぎて管理しきれなくなることがなくなりました。

買いすぎを防ぐ「お金」の枠

買いすぎを防ぐ「お金」の枠

 最後はお金の枠。1回の買いもので使う「食材費」の上限を決めることです。私の場合、会社帰りに毎日スーパーへ寄っていたころの食材費は「一日最大1000円(目標700円)」を目安にしていました。ネットで1週間分をまとめ買いし、たりない分だけスーパーで買いたす今は「まとめ買い5000円、買いたし限度4000円(目標は合計で7000円)」と設定しています。

 ただし、これはあくまでも、野菜・肉・魚・たまごなどの「食材費」。調味料や乾物、缶詰など、たくさん買って少しずつ使うものまでこの予算に入れると「今日はお米を買ったから2,000円オーバー」とどうしても目標を達成できない日が出てしまいます。こういったものは「1か月あたりいくらまで」と、別枠をつくっておくと設定しやすいですよ。

 いかがでしたか?

 悩むほどでもないけれど「もやっと」する。そういうときは、今回の枠のように自分なりのルールを決めます。その都度考えるひと手間を減らせば、ぐっと生活がラクになりますよ。

【三條凛花さん】

ライター、整理収納アドバイザー。夫、子ども(2016年4月誕生)の3人+2猫暮らし。家事をムリせず楽しく続ける工夫を発信。ブログ

「366日のとっておき家事」