病院の休診や親戚回りなどが原因で、年末年始の出産は妊婦にとって通常よりも負担を強いられるもの。では、年があけて世の中もそろそろ通常運転になり、少しは負担減になるかというと、どうやらそうでもない模様…。女性にとって出産はとても大きな出来事です。体への負担もかかるので産後は少しでも体を休めたいもの。でも、なかには、立ち合いやお見舞いに訪れる家族や親せきへの対応で、ゆっくり休むどころではなかったという声も聞かれます。

 編集部に寄せられた体験談でも、出産前後の周囲のふるまいに対する不平・不満は想像以上の数に。 そこで今回は、「なんでこんなときに!」と言いたくなるような、ムカッとしたエピソードをご紹介。義母、実母、夫、さまざまなケースで、みなさん悩まされているようです。

イライラ妊婦
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初孫かわいさに暴走する義母に本性を見た!

Kさん(27歳)のガッカリ談

 第一子を出産したときは、義母の無神経さにあきれました。私が入院した病室は大部屋で完全親子同室。夜中でも赤ちゃんが目を覚ますと世話をしなければならず、ただでさえ体力が落ちているからもうくたくたに。

 夜もまったく熟睡できず、赤ちゃんが寝入ったすきに、私もわずかな仮眠をとるような入院生活。体もだるいし、眠くてぼうっとするし、コンディションは、はっきり言って最悪でした。 そんな事情もあって、見舞いに来ようとする義母に「病室に来るときは事前に時間を知らせてほしい」と連絡したんです。そしたら、

「私の孫に会うのに、なんで嫁の許可がいるの!」

とマジギレ(汗)。

 生んだのは私。でも、お義母さんにとっては、あくまでも「私の孫」ですか。そうですか。嫁の私がモノ申すなんて、差し出がましかったですね。
 それまではけっこううまくやっていたつもりだったのに、この一件で、義母の本性を見た気持ちになりました。おまけに、病室に来れば同室の人たちのことも気にせず大声で話す始末。まわりのお母さんたちも、私と同じように疲れているので、いたたまれまなくて…。

 義母にとっても初孫なので、浮かれる気持ちはわかります。でも、せめて、もう少し私への気づかいがほしかった。

水入らずの時間に土足で踏み入る実母は、 もしかして毒親!?

Hさん(30歳)のモヤモヤ談

 ちょうど1年前のこと。「生まれてすぐは親子3人だけで過ごしたいから、当日は病院に来ないでね」と、母にはあらかじめ伝えておきました。それなのに、出産当日、訪ねてきた母。家族水入らずで過ごそうと思っていた時間が台無しになってしまいました。

 もちろん、母の気持ちもわかります。でも、私の気持ちはどうなっちゃうんだろう。ささやかな願いを、

「親子なんだからいいじゃない」

と無神経に踏みにじられた失望感でいっぱいに。どうして産後すぐ、こんな気持ちにならなきゃいけないのか、とても悲しくなりました。このときしかない、大切な一瞬を台無しにされたという思いも強く、わだかまりは今もずっと残ったまま…。あの日以来、母とはほとんど会っていません。

いたわる姿勢のない身勝手な夫

Mさん(35歳)さんのマジギレ談

 最初に妊娠したときは流産してしまった私。ところが入院中の私を置いて、夫は会社の慰安旅行に。ご丁寧にも旅行の日程まで伝えて、うれしそうに出かけていきました。キレそうでした。その後、妊娠し、無事に出産することができましたが、問題は出産当日に起きました。

 私が陣痛で苦しんでいるところにやってきた、夫と義母。ところが夫は、自分が生むわけでもないのに、緊張のあまり、ひと言もしゃべりません。

ベッドで痛みをこらえる私、興奮気味に話しかけてくる義母、だまりこくった夫…。

けっきょく、私が痛みをこらえながら、義母のお相手をするはめに。いったい、なにをしに来たの!?

 流産のつらさも、出産の大変さも、男の人には実感しにくいのはわかります。だからって、いたわろうとする姿勢がまるでゼロなのって、どうなんでしょう。

 本気で殺意を覚えましたが、夫には今も伝えていません。なにかのきっかけでこのときの不満が爆発してしまいそう…。

つらい妊婦

 孫の誕生に浮足立つ義母や実母、妻の大変さをいまいち理解していない夫…。おめでたい日に興奮する家族の気持ちもわかりますが、赤ちゃんだけでなく、母親へのケアもくれぐれも忘れずに!…と言えたら、苦労はないんですよね。