もうすぐ年末年始。なにかと物入りの時期ですよね。とくにお正月は、おせち料理などの正月料理に帰省の旅費、お年玉に福袋と出費が続きます。そこで、ファイナンシャルプランナーの福島佳奈美さんに、年末年始の支出を賢く抑えるコツを聞いてみました。
すべての画像を見る(全3枚)年末年始の支出はコレを意識すべき!
年末年始にお金がかかるのは仕方がない…とあきらめず、使えるお金はいくらか、なににいくら使うのか、きちんと予算を決めて臨むことで全体の出費を抑えることができます。
「ポイントは、『贅沢するもの』と『節約するもの』を明確に分けること。お金を使ってもよい部分には予算を大目に配分するといいですね。おせちをある程度手づくりして値段を抑え、楽しみにしている福袋にお金を回すなどがその例。
とはいえ、節約を意識しすぎると息がつまります。楽しいお正月を過ごすため、お金の使い方にメリハリをつけましょう」
正月料理に帰省、お年玉…出費を抑えるには?
正月のおせち料理にお雑煮、おもちなど、普段よりも食費が増えたり、お年玉や帰省の旅費などがかかったり…。それぞれどう抑えるべきなのでしょうか?
●おせち料理などの正月料理
「豪華なお重はやはり高価。早めに予約すると割引してくれるところで購入するのもいいですね。
また、一部を手づくりにするのもあり。小さめのお重の市販品を買って、足りないものや自分にもできそうなものを何品かつくると金額も抑えられますし、豪華さもキープできます。料理の材料もお正月が近くなると高くなる傾向があるので、おもちや豆など、腐らないものは安い時期に早めに購入しておきましょう」
●帰省にかかる費用
・航空機
「LCC(格安航空会社)の利用を検討するほか、早期予約割引を受けられるうちに早めにチケットを購入しましょう。ANAやJALなら金券ショップで『株主優待券』を入手できれば、正規料金の半額で購入できます。ただし、株主優待用の席には限りがあるので、予定の便にまだ十分空きがあるかを確認してからにしましょう」
・新幹線
「インターネット予約サービスの会員になると、割引切符を購入することができる場合があります。たとえば、JR東日本の「えきねっと」、JR西日本の「J-WESTネット会員」、JR東海の「エクスプレス予約」など。エクスプレス予約は専用のカードを申し込む必要がありますので早めの準備が必要です」
●お年玉
・既婚の場合
「こちらからあげるだけでなく自分の子ももらうので、親戚同士で事前に話し合いをして未就学児、小学生、中学生、といった区切りで金額を決めておくと安心です」
・未婚の場合
「お年玉にプラスαのプレゼントをつければ、渡す現金を多少抑えても、がっかりされないのでは。ただ、おめでたい日ですし、楽しみにしている子どもたちの手前、無理に節約を意識しなくてもいいかもしれません。多すぎず少なすぎず、年齢相応の金額を渡せばよいでしょう」
●福袋
「最近の福袋は、ある程度中身がわかるようになっているので、“大失敗”はないかもしれません。ただ、デザインが気に入らない、サイズが合わないなどの洋服が入っていたら、友達と交換したり、ネットフリマなどで売ったりするとムダになりません。
いくらおトクとはいえ、買いすぎてしまっては結局ムダになることも。福袋は自分に必要なもの、本当におトクなものを厳選して購入しましょう」
予算を決めてその範囲でやりくりすれば気持ちいい年明けに!
「年末年始は1年でいちばんお金を使う時期。漠然とお金を使うのではなく、しっかりと予算を決めてその範囲でやりくりできれば、1年のスタートを気持ちよく切れるはずです。そのためには事前の情報収集や準備も大切です」
とくに忙しい年末年始の時期ではありますが、予算の計画や準備も楽しみながら、賢くやりくりして、すがすがしい気持ちで新年を迎えたいですね。