こんにちは、葛西りいちです。千葉の片田舎で主婦をしながらエッセイ漫画やイラストなどを描いてひっそりと暮らしております。26歳で結婚しもう7年目突入…一男一女の母でもあります。趣味を職にすべく、整理・収納アドバイザー2級の資格を取り、現在、先輩について修行中の身です。
テレビや炊飯器に布をかけるというワザを見なくなったワケ
最近は絶滅してしまったように思います。テレビや炊飯器に布をかけるとか、電話の持ち手にレースとか、ドアノブにかけるフワフワのあれ(名前がわからない)とか。古きよき昭和ではよく見かけたものですが、近頃はめっきり見なくなりました。
なぜでしょうか?答えは簡単です。
かけてあるとものが使いにくいのです。家族や同居人はたいてい「面倒だなー」と思うものなのです。
現在でもインテリアや収納に関する雑誌やネットの特集でよく見かける「布」…もとい「ファブリック」。これって本当に使い勝手がいいのでしょうか?
パネルにして飾るのが吉
私の友人で、30歳を過ぎてから整理・収納に目覚めた人がいて(雑誌の影響だそう)「家をぜひ見てほしい」とのことで遊びに行った時のこと。その友人は、とくに「北欧系ファブリック」が大好きで、部屋中にパネルなどを使ってセンスよく飾っておりました。
ふとキッチンの上を見ると、かわいらしいバスケットに布がかぶさっていたのでパッと取ったら、中には『うまい棒(やきとり味)』。友人いわく、「家族全員、うまい棒が好きで常に出していたいけど、見た目がアレだからこうやってバスケットに入れて布をかぶせている」とのこと。
たしかにこうやってかぶせているとスッキリしていて誰も中身はうまい棒だとは気づかない。むしろオシャレなインテリアとして部屋に溶け込んでいて、とってもすてき。「いいねぇ、こういう布をかぶせておくって…」とひとしきり感心しました。しかし、1か月後遊びに行ったら友人はその布を撤去してしまっていました。うまい棒(やきとり味)はバスケットの中に丸見え…。
すてきだったのになんで?と聞いたら。初めはよかったんだけれど、だんだんとイラストのようになった…というわけです。
結局、布って使い勝手はよくないし、続かない。しょせん布は布。洋裁の趣味がなければパネルなどにして飾るのが吉。
【葛西りいち(かさいりいち)】
1983年生まれ。主婦兼漫画家。夫と子ども2人、チワワ1匹とともに千葉で生活。26歳で結婚とともに整理収納に目覚める。2015年に整理収納アドバイザー2級を取得。2級ではアドバイザーの仕事はできないため、1級所持の先輩にくっついていってアシスタント的なことをやったり、家事代行の仕事をちらほらやりつつ現在1級取得を目指し勉強中。趣味はガーデニングと手芸(とくに樹脂粘土と編み物)。近著に『
零戦少年』(秋田書店)、『
へっぽこママはギブ寸前!!』(ぶんか社)。『
本当にあった愉快な話』(竹書房)で『知りたくなかった!』を連載中。