出費続きの年末年始が終わったら、計画的にお金を貯めて、きちんとした暮らしを実現したい!という人も多いはず。そんなときに参考にしたい、お金をかけずに暮らしを楽しむための心構えを、節約の達人に聞いてみました。

 キーワードは「我慢しないからストレスもない!」。無理な節約はイライラを生んで、長続きしません。自分と家族にとって本当に大切なものを見極めて、そこにはお金をかける代わりに、無駄と思うものにはお金も時間もかけないことが、楽しく続けるコツのようです。

将来をハッピーにするためのコストは先行して払う

 ものを買うときは、目の前にある値段だけを基準に選ぶのではなく、長期的に考えて金額に見合った利用価値があるかを考えて選びます。目先の安さに飛びつくのではなく、掛けたコストで、どれだけの期間、どれほどのボリュームで、満足感や喜びといったリターンがあるかを考える癖をつけましょう。

●バーゲンで衝動買いをせず、いいものを手に入れて長く使う

バーゲンで衝動買いをせず、いいものを手に入れて長く使う
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衣類はバーゲンで衝動買いせず、本当に気に入って長く着続けられるものを購入。「たとえばこのコートは、どんな服にも合い、冠婚葬祭にも使えるものと考えて選びました。靴は、何度も売り場に見に行って手に入れたお気に入り。今でも履くたびにうれしくなります」

●ロボット掃除機に初期投資し、日中の自由時間をつくる

ロボット掃除機に初期投資し、日中の自由時間をつくる

時間の節約と考えて購入した高価なロボット掃除機。夜中にセットし、朝には掃除終了。「散らかっていると動かないので、寝る前に片づけるのが自然と習慣に。そうすると、散らかる原因になる余計なものも買わないようになりました。掃除時間を短縮し、その分自由時間を楽しみます」

●健康のためのコストは惜しまずに払う

健康のためのコストは惜しまずに払う

健康はお金には換えられないもの。また、病気になってしまえばその分治療費がかさむし、働けなくなってしまうリスクもあります。「健康診断や予防接種は欠かさず受けるようにし、ちょっと気になる症状があったら、迷わず検査を受けるようにしています」

●必要なものだけをじっくり選べば、家の中もすっきり

必要なものだけをじっくり選べば、家の中もすっきり

達人のすっきり片づいて、明るい雰囲気のリビング。必要なことにお金を使っても、“なんとなく”ものを買わないことで、家の中も整います。片づけや整理にかける手間が減ることで、家事もラクに。体も心も自由でいられる時間が、自然と長くなります

おつき合い費はケチらず人間関係も大切にする

 人との関わりは、人生を豊かにする大切なもの。おつき合い費はむやみに削らず、夫にも細かいことを言いすぎないようにします。自分の周りの人が財産となり、いつか仕事や困ったときに頼れる存在に。

●友人に渡すものは心を込めたいいものを

友人に渡すものは心を込めたいいものを
手書きの手紙なら気持ちが伝わる

友人への贈り物は、たとえ壊れてもメーカーが修理に対応してくれて長く使えるキッチン用品や、数がたりなければ同じものを買いたせるようなモデルチェンジのない食器など、いいものをセレクト。「必ず手書きの手紙を添えて、心を込めて贈るようにしています」

●夫のお金の使い方にあれこれ言わない

夫のこづかいは口座に半年に1回まとめて振り込み、使い方には干渉しません。「夫には気持ちよく働いてもらえるよう心がけています。ただ、2か月に1回は家計簿を見せて日頃のやりくりを報告しているので、夫もムダづかいしないよう気をつけているようです」