臨時の手当や親からの仕送りなど、予期せぬ「おこづかい」が入ることってありますよね。思わぬ臨時収入だけに、無計画に消費しがちですが、おこづかいはその使い方によって、将来の幸不幸を決めてしまいます!ファイナンシャルプランナーに、「おこづかい」の賢い使い方を聞きました。

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臨時のおこづかいはどう使うかが勝負

 思わぬ臨時収入が入ったらワクワクして、すぐにでも友達とのお茶、ランチ、ディナー、洋服、アクセサリーなどに使いたくなってくるかもしれません。もちろん、おこづかいの使い道は自由。でも、ファイナンシャルプランナーの前田菜穂子さんによれば、このような使い方は、後で損してしまうこともあるといいます。

「おこづかいを使うときのポイントは、まず、それが“本当に自分が満足することなのか?”を確認することです。とくに、友人との娯楽を楽しむときなどは、他人の価値観に振り回されないことが大切。一度や二度くらいなら“これも経験”と割り切って、自分に合うか合わないか見極めるために、その会合に参加したりするのはありでしょう。でも、参加してみて、そのお金の使い方が“疲れる”“気持ちよく払えない”“罪悪感だけが残る”と感じたのであれば、今後はやめたほうがいいでしょう。こうして自分には合わないことをやめていけば、いずれ自分に合った新しいお金の使い方に出会えると思います」

“人と使うお金”についてはわかりました。では、衣類やアクセサリーなどといったものを買うときには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

「“安物買いの銭失い”にならないようにすることがポイントです。本当に満足のいく買い物ができていないと、パッキンの弱った蛇口のように、お金がぽたぽた失われていきます。おなか空いているときにお菓子ばかりでしっかりご飯食べないでいると、いつまでも空腹感がなくならないのと同じです」

堅実

臨時に入ったおこづかいの賢い使い道とは?

 では結局、賢い臨時収入の使い方とはどのようなものを指すのでしょう。前田さんは、具体的に次の3つの方法を教えてくれました。

1.借金を返す

「リボ払いなどの、金利の発生しているものは払い終えて、身軽になりましょう」

2.家族や友人に恩を返す

「日ごろ、お世話になっている家族や友人にも臨時収入の恩恵を。巡り巡って自分にもっとよいことがやってくるものです」

3.「とりあえず貯金」をする

「使い道が思い浮かばない人は、とりあえず貯金を。貯金箱代わりの「剰余金(じょうよきん)※口座」をつくっておいて、まとまった金額になったら欲しいものを買ったり、旅行に行ったりするといいでしょう」

※剰余金(じょうよきん):収入から支出を引いたときに、残った金額のこと

 また、臨時収入の恩恵をもっと受けたい人は、「投資運用」を経験することも考えてみるといいのだそうです。

「まだ経験したことがないなら投資運用を検討してみても。おこづかいは、それがなくても生活が成り立つものですから、元本が減るのを恐れずに行えます。これも、いったん手放すことで、巡り巡って自分に金運を呼び込むきっかけとなるでしょう」

 臨時の収入はぱっと使おうと思いがちですが、一度立ち止まってみた方がよさそうですね。