「2018年の家計は苦しくなりそうと考えている主婦」が48.9%もいるという調査結果が発表されました(しゅふJOB総合研究所調べ)。その理由として、物価の高騰や増税への不安が挙げられています。
同調査では、「家計を増やすなら副業(雇用契約)をしたい」という人が全体の39.2%に、という結果も出ています。
今年、配偶者控除の年収上限が「150万円」まで拡大したことも、主婦が働きに出るきっかけになるかもしれません。
そこでESSEでは、パートやアルバイトで働く読者200人にアンケート。仕事内容を楽しめるだけでなく、スキルも身につく、時給以上に“おトク”なお仕事をリサーチしました。
アンケートから見えてきた傾向と、具体的な体験談をお送りします。
「現在の仕事内容はキャリアアップにつながると思う」が7割以上
「現在の仕事内容がキャリアアップにつながると思いますか?」という質問には、7割以上が「YES」と返答。パソコンのスキルや接客経験は、今後仕事を変えても役に立つことから、成長できるようにがんばっている人が多いことが明らかに。
すべての画像を見る(全3枚)「今は子育てが中心ですが、将来的にはフルタイムで復帰したいので、パートもスキルがみがけるものを選んでいる」(大阪府・36歳)など、せっかく働くならば、自分の成長につながるスキルを身につけたいという声が多数見られました。
まったく興味のない仕事をしていたり、「仕事はお金を得るだけ」と冷めている人は少なめ。
一方、「仕事で習得したパンづくりの腕前を家庭で披露したところ、夫も子どもも、すごいね!と尊敬してくれてうれしい」(奈良県・38歳)など、料理やお菓子づくり、健康管理など、家族に喜ばれる主婦としてのキャリアアップを図っている人も。業務をとおして身につけた知識やスキルは、日々の暮らしに役立つようです。
仕事を通じてスキルや知識を習得!主婦としての腕前アップも
それではESSE読者は、どんなお仕事で、どんなスキルを身につけているのでしょうか? 具体的な事例を教えてもらいました。
●<洋菓子店の製造>お店のお菓子をおうちでもつくれるように
「7年続けているケーキ店のバイトは、いろいろなお菓子のつくり方を覚えられ、自宅で再現すると家族にも好評です。時給800円以上のメリットがあります」(大分県・41歳)
【仕事・働き方】材料の用意などパティシエの補助をする仕事。経験を積めば、製作の工程をまかせられることも。
●<カフェ>ハンドドリップやラテアート技術が習得できる
「ハンドドリップのやり方など、コーヒーに関する社内の試験があり、確実に技術が身につきます。コーヒーの魅力にはまり、今は正社員のバリスタを目指しています」(兵庫県・38歳)
【仕事・働き方】レジ、接客、商品受け渡しに慣れたら、ドリンクや軽食をつくるキッチン業務も担当。
●<医療事務>カルテを扱うことで医療の知識が身についた
「電子カルテを扱うので病気や薬の知識が身につき、家族の健康管理に役立てています。インフルエンザの流行時などは多忙になりますが、おおむね定時に終了」(埼玉県・33歳)
【仕事・働き方】医療機関で保険点数の計算などを行う。採用には医療事務の資格があると有利だが、なくても可能。
●<日本料理店>魚のさばき方や着物の着つけも覚えた
「飲食店の接客で、もっとも満足度が高かったのが日本料理店。板前のワザを見て覚え、魚も丸ごとさばけるようになりました。今は着物の着つけも自分でできます」(千葉県・27歳)
【仕事・働き方】飲食店のホールスタッフは接客やレジ打ちのほか、厨房(ちゅうぼう)を手伝うなど、店により業務はさまざま。
●<雑貨店>インテリアセンスも上がりラッピングの技術もつく
「レジ業務以外に、ディスプレーづくりも担当。センスがみがかれ、自宅のインテリアもおしゃれになったように思います。ラッピングもうまくできるようになりました」(千葉県・30歳)
【仕事・働き方】レジや接客、品出しなどを行うほか、ディスプレーなどおしゃれな売り場づくりに携わることも。