家族の居場所となるリビング。みんなが持ち寄る本やオモチャなどがダラダラと置かれてしまって、気がついたらごちゃごちゃに…。いつも気持ちよく過ごすためには、こんな事態は避けたいものです。コンパクトなリビングでも散らからず、すっきりとさせるコツをインテリア&収納のプロ、森下純子さんに聞いてみました。

すっきりと片づけるための基本ルール

【基本ルール1】リビングのものは家族のみんなと話し合う

 大前提として、リビングで使うもの(家族共用の文房具やエアコンのリモコンなど)はみんなでどこに置くか場所を決めます。一方、個人のもの(私物の本やオモチャなど)は一時置き場に。

「ものを管理するのがお母さんだからといって、置き場所を勝手に決めるのはおすすめしません」と森下さん。家族全員が集まり、どこに置くと使いやすいかをミーティング。意見を出し合って収納場所を決めます。

【基本ルール2】人別にそれぞれ一時置き場をつくる

 家族が持ち寄る本やオモチャなどは、もともとリビングに収納場所がないので、一時置き場を設けるようにします。家族分のケースを用意し、人別にものを入れ分ける習慣に。その日の終わりに、それぞれが自分で部屋に持ち帰ります。

人別にそれぞれ一時置き場をつくる
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※イラストのように個人のものを一緒にまとめて置いてしまうのはNG!

 もし個人のものが多い場合は、ものを人別に分けたら、それぞれの量をチェック!多いと思ったら持ち主と一緒に見直して、大事なものだけを残します。リビングに、だれのものがどのくらいあるのか把握しておくことも大切です。

必要なものだけを選び取る!
もし分けるときにものが多い場合は…

基本ができたら、応用ルールへ!

【応用ルール1】リビングに置くオモチャと勉強道具は別々の収納家具に

「オモチャと学校用品の置き場所を一緒にすると、子どもがどこに戻していいのかわからず、散らかりやすくなります」。物量に合わせて収納家具を用意し、エリア分けを明確に分離。ものが入り交じらないようにします。

リビングに置くオモチャと勉強道具は別々の収納家具に

【応用ルール2】狭いからこそ、書類をはるボードは大きいものを

学校プリントなどをはるボードは、小さいとはみ出して、かえってごちゃつく原因に。「縦90×横60cmほどの大きめサイズを選び、紙を枠内に収めた方がすっきり見えます。B4が縦に2枚はれるサイズは最低必要でしょう」

狭いからこそ、書類をはるボードは大きいものを

【応用ルール3】テレビ回りで使うオモチャは子どもの自己管理に

 テレビやゲームを楽しむテレビ回りには、オモチャが集まりがち。「その場で遊ぶものだけを選び、近くに収納場所を用意して。口の広いカゴなら、子どもが投げ入れるだけで片づきます」。

テレビ回りで使うオモチャは子どもの自己管理に

【応用ルール4】視線の上は見せる収納に!圧迫感を大幅に軽減

 狭い部屋では、収納家具の選び方も重要。「目線の高さはオープン棚、その下は扉つきにすると、“飾る”と“隠す”のバランスがとれます」。奥行き28㎝程度なら、圧迫感がなくてさらに○。

視線の上は見せる収納に!圧迫感を大幅に軽減
森下純子さん
森下純子さん