原材料の価格高騰と物流コストの上昇により、食品の値上げが相次いでいます。少しでも食費を節約したいなら、うっかり賞味期限をきらして捨てたり、買ったものの使いきれなかったり…などという事態は避けたいもの。
食材を使いきるのが節約のカギ!
ESSEの長年の取材によると、貯め上手の人は、「食材を使いきる」ことに長けています。食費節約に関する著書もあるぽんたさんも、そのひとり。
かつては外食費も含めると、食費は月々5~6万円もかかっていたというぽんたさんですが、今では2万円台に減らすことができています。毎日の献立や、食材ストックをノートに記入することで、食材のムダ使いが減り、料理のバリエーションも増えたそう。
ここでは、ぽんたさんが実践している、食材を使いきるテクニックの例を見せてもらいました。ちょっとした工夫を積み重ねることが、大きな節約につながります。
●大根の葉や皮は捨てずに使いきる
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捨てがちな野菜の葉や皮もムダにせず、活用します。
「大根の葉は、刻んで炒めれば栄養満点のふりかけに。葉の量が少ないときは、糸こんにゃくでかさ増しします。皮もキンピラにしたりと、できるだけ捨てる部分を出しません」
●リメイク料理なら、最後まで飽きずに食べられる
子どもがあまり食べず、料理が余ってしまった…せっかくの料理を捨てることになると悲しいし、手間もお金もムダになってしまいます。そんなときは、リメイクで食べきり作戦。
「和風から洋風にするなど、味や形を大胆に変えると、子どもも意外と喜んで食べるんです」
<リメイク例その1>麻婆春雨が中華スープに
子どもが食べやすいように辛味を省いて調理。リメイクしやすいおかずなので、翌日以降に食べることも考慮し、多めにつくっておきます。
麻婆春雨に水を加えて温め、塩などで調味したら、乾燥ワカメと刻んだネギをプラス。もともとの味がコチュジャンベースの甘めの味なので、子どもも食べられます。
<リメイク例その2>おでんがカレードリア、カレーうどんに
味の変化がつけやすいおでんは、リメイク向きのメニュー。残った具は刻み、カレールウを入れてカレーにリメイク。リメイク前提で、具は多めにつくるのがポイントです。
リメイクしたカレーをご飯にかけ、ピザ用チーズをのせてオーブントースターで焼き色をつけたら完成。ボリュームも満点!
カレードリアをつくったときに余ったカレーをさらにリメイク。だし汁やしょうゆでつゆをつくり、うどんとカレーを加えるだけで手軽です。
「食材を丸ごと使いきる」「料理をリメイクして別の料理にする」という工夫を毎日の料理に取り入れると、コスト感覚が身につき、食費に対しての意識が高くなります。ぜひ、自分なりのリメイクアイデアの参考にしてみてください。