誤った昔の常識をうのみにして、掃除をしている人が意外に多いようです。効率的にきれいにできないのはもちろん、ときには室内の設備などに悪影響を与えることも…。そこで、やりがちな掃除の間違いをピックアップ!今どきの、本当に正しい方法を専門家に教えてもらいました。

心当たりのある人は、今すぐ改めて!

【×】フローリングは米のとぎ汁でふくとツヤが出る

米のとぎ汁でふくとツヤが出る
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○…フローリングはとぎ汁が浸透しないので効果なし。ツヤ出しはワックスなどで

米のとぎ汁でムク材をふくと、ぬかの油分が浸透してツヤが出ますが、たいていのフローリングは寄せ木をはり合わせたものなので、とぎ汁がしみ込まず、効果なし。フローリングのツヤ出しはワックスや、フローリング用のツヤ出し洗剤を使って

【×】畳に重曹をまいてホウキで掃除すると、ホコリがスッキリ!

○…重曹とホウキでははき残しが。細かなホコリは掃除機がけのテクで取り除く

畳の目やへりに入った細かなホコリは、重曹とホウキで掃除すると、かえってはき残してしまいがち。重曹を使うより掃除機を使いこなして吸い取る方が効果的です。畳の目に入ったホコリはヘッドを密着させて吸い取り、へり部分はすき間用ノズルを活用して

【×】カーペットにガムをつけたら、すぐに取り除く

○…いきなりはがすと、カーペットを傷めることに。氷などで冷やし固めてはがす

粘りのあるガムを無理にはがすと、カーペットのループも引っぱることに。氷をポリ袋に入れてガムを冷やし、固めてから取り除きましょう。端から少しずつはがし、内側がやわらかければさらに冷やすのがコツ。保冷剤や瞬間冷却スプレーを使ってもOK

【×】部屋の掃除はホコリがたまりやすいすみを重点的にする

ホコリがたまりやすいすみを重点的にする

○…フローリングは部屋のすみ、カーペットや畳は人がいるところにホコリが集まる

フローリングでは人の動きに合わせてホコリが舞い上がり、すみに集まりますが、カーペットや畳は普段、人がいるところにホコリがたち、そこにとどまります。床材の種類によって、掃除の重点ポイントを変えるのが正解。急な来客時に覚えておくと便利!

【×】掃除機をかけるときは、窓をあけ、ホコリを外に出す

○…窓をあけて掃除するのは、従来型の掃除機。最新型は窓を閉めても問題なし

従来型の掃除機は、排気でホコリが舞い上がるので、掃除をするときは窓をあけておくのが常識。でも、最新型で排気が出ない、あるいは少ないタイプなら、窓を閉めて掃除しても問題ありません。天候や周りへの影響をあまり気にせずに掃除ができます

【×】掃除機は「強」でかけ、こまめにスイッチをきるのが合理的

こまめにスイッチをきるのが合理的

○…毛足の長いカーペット以外は「弱」でOK。オンオフしないよう、短時間でかける工夫を

掃除機は「強」でかけ、スイッチはこまめにオンオフするとかける時間を短縮できそうですが、毛足の長いカーペット以外は、「弱」でも吸引効果は同じ。スイッチを入れるのにも電気を使うので、オンオフするより、片づけをしてから一気に掃除して