夏真っ盛り!ギンギン照らす太陽の下、冷たいアイスやかき氷などが食べたくなったり、冷えたビールが飲みたくなったりますよね!でも、管理栄養士の麻生れいみさんによれば、これらの冷たい食べ物や飲み物は、夏太りしやすくなってしまうようですよ。そこで、麻生さんに夏太りを防ぐ優秀な食べ物や食べ方を教えてもらいました!
すべての画像を見る(全4枚)「冷たい×甘いが」NGのワケは?対処法は?
■アイスやかき氷は代謝を下げる!?
「夏太りしないためには、できれば冷たいものは避けたいですね。冷たい食べ物は内臓を冷やし、内臓の温度が下がってしまうことによって代謝能力が落ちてしまいます。アイスやかき氷は、せめて量に気をつけて食べ、食後はお口をさっぱりさせる意味でも、ノンシュガーの温かい飲み物をゆっくりといただきましょう」。
■甘いものが食べたいときの対処法!
夏にもやっぱり食べたいスイーツ。太りにくいスイーツや甘いものが食べたくなったときはどうすればいいのでしょう?
「今は、コンビニなどでも低糖質のスイーツが多くみられるようになりました。寒天を使ったコーヒーゼリーやところてんには、比較的、低糖質なものが多いので、ぜひ探してみてください。 また、甘いものを欲するときというのは、じつはたりない栄養素があるサインかもしれません。とくに女性は、鉄分やマグネシウム不足の場合が多いようです。そんなときは、ピュアココアパウダーをお湯で溶いて飲み物に。ストレートが苦手なら、温めた豆乳やココナッツミルクで溶いて飲むのがおすすめです。アーモンドやくるみなどのナッツ類も、たりない栄養素を補ってくれるでしょう」
ビールは糖質に注意!
カゴメが先日行った、ネオマーケティングによる「夏太りに関する調査」では、アイスやかぎ氷などの冷たく甘いデザートのほかに、ビールなどのアルコール類で太ったと答えている人が約4割いました。実際、ビールは太りやすいのでしょうか?
「ビール腹といいますが、『ビールをやめたらお腹回りやせたよ』という話をよく聞きます。それだけ、ビールはお腹の脂肪などがつきやすい方が多いようです。脂肪はカラダを守るためのいわば断熱材のようなもので、冷たい部分に内臓を冷やさないようにつくものです。 ビールには糖質が含まれているため、水のように飲んでしまわないように注意を。はじめの一杯はビールにしても、二杯目からは焼酎やウィスキーのお湯割りにする、血糖値を急上昇させないように糖質オフのビールや、焼酎、ウィスキー、赤ワインなどの糖質の低いお酒にするなどして工夫しましょう」
夏太りしにくい食べ物&食べ方はこれ!“ベジファースト”&“朝ベジ”のススメ
では、反対に、夏太りしにくい食べ物にはどんなものがあるのでしょうか?
「なんといっても冷しゃぶサラダ。私もこれで、20kgのダイエットに成功しました(笑)。冷しゃぶの豚肉にはタンパク質が豊富に含まれていますし、サラダと合わせて食べればビタミン・ミネラルもプラスされます。冷しゃぶは、ダイエットに必要な栄養素をばっちりサポートしてくれるんです。冷や汁や、ガスパッチョもいいですね。 ただ、冷たくて糖質ばかりな食生活にならないよう、冷たいのどごしのよさ、食べやすさを利用して、タンパク質やビタミン・ミネラルなどの体に必要な栄養素を上手に取り入れることを意識しましょう。 また、お酒のおつまみは、食べる順番がポイント。野菜サラダや酢の物などからはじめる“ベジファースト”を意識しましょう。枝豆・冷奴も、汗で失われやすいビタミンB群が豊富なのでおすすめです。ビタミンB群は、脂肪の代謝を促すので、ダイエットには必要な栄養素なんですよ」
また、夏にはとくにおすすめの食べ方もあるそうですよ!
「寝苦しさから睡眠不足やエアコンの使用で自律神経が乱れ、体内時計がおかしくなってしまい食欲がなくなりがちな夏の朝は、“朝ベジ”がおすすめです。朝いちばんで野菜を摂取しておくと、“セカンドミール効果”といって、肥満の原因になりうる血糖値の上昇が抑えられ、その効果がお昼すぎまで続くことが期待できます。 とくに忙しい朝は野菜ジュースなどを取り入れて不足しがちな栄養素をあらかじめ補っておくのも賢い習慣だと思います。脂肪を燃焼させるためには積極的にタンパク質と野菜を摂るように心がけたいですね」
今年の夏は、ぜひアイスやかき氷は控えて、夏太りしにくい優秀フードを選びましょう!そして、“ベジファースト”や“朝ベジ”もぜひ取り入れたい新習慣!きっと、夏の終わりの「しまった!」が回避できますよ。