世界中を気ままに旅する、ライターのSannaです。今回はリトアニアで食べた、夏にぴったりのピンクのスープ「シャルティバルシチェイ」をご紹介します。最近日本でも人気の、真っ赤な西洋野菜・ビーツと、ケフィアという発酵乳でつくるシャルティバルシチェイは、リトアニアの人たちが夏に好んで食べる、口当たりのいい酸味がさっぱりおいしい冷製スープ。
すべての画像を見る(全10枚)体に優しくておいしい!ピンク色のひんやりスープ
「シャルティ」は冷たい、「バルシチェイ」はボルシチの意味なのだとか。ビタミン豊富なビーツは、血液の流れをよくしてくれるうえ、老化予防、疲労回復の効果が期待できるそう。乳酸菌と酵母が含まれているケフィアは、腸内環境を整えてくれる優れもの。ケフィアはコーカサス地方を発祥とする発酵した乳飲料。飲むヨーグルトみたいなもので、ロシアや旧ソ連諸国ではよく飲まれています。
こちらは実際にリトアニアで食べた「シャルティバルシチェイ」。ゆでたジャガイモと食べるのが定番です。
リトアニア大使夫人直伝のレシピでつくってみた!
つくり方は簡単!リトアニア大使夫人ガリナさんにレシピを聞いてつくってみました。まずは材料の買い出しから。ビーツやケフィアは、輸入食材を扱う店で手に入りますよ。今回は、外国人御用達の「ナショナル麻布スーパーマーケット」に行ってきました!
●まずは食材探しから♪
じつは日本でも栽培されているビーツ。写真左の小さいものが長野産、右の大きいものがオランダ産です。ビーツの下ごしらえは、皮つきのまま1時間くらいゆでればOKですが、私はもっと簡単な方法で…笑。というわけでビーツの缶詰をゲット!
ケフィアはヨーグルトタイプがあったので、こちらを購入。サワークリームや普通のヨーグルトでも代用できます。
さらに、香草のディルもお買い上げ!こちらもなければイタリアンパセリで代用するか、入れなくてもOKです。
材料を混ぜ合わせるだけ!でとっても簡単!
[材料](4人分)
・ビーツ缶(ホール) 1缶(固形量255g、内容総量425g)
・ケフィアヨーグルト 2個(405g×2)
・キュウリ(千切り) 1本
・万能ネギ(小口切り) 2~3本
・塩、コショウ 各少し
・ゆで卵 2個
・ディル(食べやすく刻む) 適量
[つくり方]
(1)缶詰めのビーツは、汁ごとカップに入れてブレンダーなどでつぶす。
この時点では濃厚なピンクです!
(2)ケフィアヨーグルトの中にビーツを入れてよく混ぜる。
(3)キュウリ、万能ネギ、塩、コショウを入れてさらに混ぜ合わせる。
鮮やかなピンクにグリーンが効いています!
(4)器に盛り、ゆで玉子とディルを添える。
まろやかな酸味とキュウリのシャキシャキ感がたまりません。ゆでたジャガイモと食べると本場の味を楽しめますよ。サラダ感覚で食べられて栄養価も高い、シャルティバルシチェイ。ビーツさえ手に入ればあとは代用もできるし、具材もお好みでアレンジ可能。おもてなしにもぴったりですよ。
【Sannaさん】
出版社勤務などを経てフリーのライターに。ムックやガイドブック、雑誌などに、旅や街歩きほか、グルメ、輸入住宅の記事を寄稿。これまで訪れた国は約65か国。著書に『
スウェーデン森に遊び街を歩く』、『
バルト三国 愛しきエストニア、ラトビア、リトアニアへ』(ともに書肆侃侃房)などがある。ブログ『
Sannaの旅ブログ』