身近なものを使った、財布にも環境にもやさしい「節約家事」のスペシャリスト、よしママさん。どこにでも手に入る材料でおうち仕事が簡単&楽しくなれば、暮らしの質もアップ! 夏に気になるにおい対策について教えてもらいました。
布製品の汗くささ解消に!
すべての画像を見る(全3枚)たくさん汗をかく季節になりましたね。わが家は家族全員が汗っかきなので、布製品に残るにおいには気をつけています。洗濯もなるべく頻繁に行うようにしていますが、それでも限度がありますし、中にはソファや布団などまる洗いしにくいものも。そんなわけで、解決策として、ミョウバンの消臭スプレーを手づくりして、あちこちにシュッシュと吹きかけることに。
ミョウバンは「焼ミョウバン」などの商品名で、ナスの漬物の色止めや、アク抜きなどの用途に販売されています。スーパーの食品売り場やドラッグストアにあり、30gで100円程度とお手頃なので安くたくさんの量をつくることができますよ。
基本のミョウバンスプレーのつくり方
まず、結晶状の焼ミョウバンを水に溶かしてミョウバン水の原液をつくります。焼ミョウバン15gに対し水500mlの割合で、1日おいてしっかりと溶かしましょう。
この原液を10倍の水で薄めれば消臭スプレーに! そのままでもいいのですが、わが家では、さわやかな香りにしたいのでハッカ油をプラスしています。
[材料とつくり方]
・無水エタノール 5ml
・ハッカ油 少量
・ミョウバン水(原液) 20ml
・水 180ml
無水エタノールとハッカ油をスプレーボトルの中でよく混ぜてから、残りの材料を加えて振り混ぜれば完成。原液は冷蔵庫で保存し、完成したミョウバンスプレーはなるべく早めに使いきりましょう。
衣類全般、寝具やクルマの消臭にも!
よく使っているのはスニーカーの消臭。この季節、大人も子どもも脱ぎたての靴は汗のにおいがムワッとこもっていますが、夜のうちにスプレーして玄関のたたきで乾かしておくと、朝にはほとんど気にならないレベルに。子どもの上履きなどにも使えます。
靴下のにおい取りにも便利。脱いだばかりのムレムレの靴下を洗濯カゴに入れると、ほかの洗濯物ににおい移りしないか心配でした。これもスプレーで解決。夜、シュッシュと吹きかけておけば、朝洗濯する頃にはにおいが激減しています。洗濯物だけでなく、お出かけ前に、洋服の脇など汗がつきやすい箇所にスプレーしておくとにおいにくくなりますよ。
もちろん、洗いにくいソファや布団のにおい取りにも! 汗をかいた素肌に触れるファブリック類は時間がたつとにおいが出てきます。布団を干す前にスプレーしてみたり、ソファにふきかけるだけで気になるにおいの対策に。クルマの座席シートなどにも使えるので、これ1本で家じゅうの布製品の消臭ができます。
安くでき、あちこち惜しみなく使えるのがうれしいミョウバンスプレー。冬場は、清涼感の強いハッカ油とエタノールを入れずにつくれば、1年じゅう使えますよ。
【よしママさん】
茨城県在住。9歳と7歳の子をもつお掃除大好き主婦。ブログ「
節約ママのこだわり掃除」では、時短&家族にやさしい掃除、洗濯を研究。著書に『
家族が笑顔になる おそうじの魔法』(日本文芸社刊)