上手に使いこなすのが意外と難しい押入れ。空間が大きくて奥行きがあるため、デッドスペースができることもしばしば。また、布団ではなくて、さまざまな形のものを収納棚やグッズの助けを借りることなくしまい込むと、カオス状態になりがちに…。
お悩みの方は、押入れをプチ改造するのがおすすめです。ムック本『
』にも登場しているライフオーガナイザーの中村佳子さんは、使い勝手をよくするために、押入れをウオークインクローゼット仕様に改造しています。改良したことと、使い方を教えていただきました。
すべての画像を見る(全11枚)左右と奥行きを分割して、スペースを使い切る!
リビングに面する純和風だった畳の部屋。プチ改造の際に、フレンチシックの雰囲気を取り入れ、押入れもこれに合わせてスタイリッシュなデザインにしています。押入れの中段棚を外して、ウオークインクローゼット的に使えるように改造。奥の壁には淡いブルーと白いラインが印象的な壁紙をはっています。ふすまは真ん中であえて重ねて、普段は両脇をあけた状態に。ウオークインクーロゼットみたいに中へアクセスがしやすいうえ、奥行き感が出るので、和室自体が広く見える効果が。
●押入れ【右側】は仕事関連のものをしまう空間に
和室に隣接するリビングダイニングで仕事をすることが多いため、アクセスしやすいこちらに仕事関連の書類などを収納しています。カラーボックスを設置し、おそろいの収納ボックスを多用することで、整理された書庫のようにすっきり!手前だけ、子どもの幼稚園の着替えをまとめおくスペースとして活用しています。
アイロンとスプレーのりは、ファイルボックスの中にひとまとめにして収納しています。「ボックスごと片手でさっとリビングまで運べて、準備に手間取りません」。
●押入れ【左側】は身につけるものをしまう空間に
ハンガーポールとワイヤバスケットを設置。押入れ空間を上部と下部に分割して使いやすくしています。
ハンガーポールは、枕棚に対して縦に取りつけました。こうすることで押入れの奥行きをフル活用できます。また、「奥にかけても服が取りやすい仕組みに」。
ワイヤーバスケットには、たたむ必要がある服を収納。いちばん上段は、洗わずにまた着る服の定位置にしています。引き出す必要のある下のバスケットではなく、ダイレクトに出し入れできる上段は、頻度が高いものをしまうのがおすすめ。
●ふすまを閉めれば、身支度に便利な鏡が登場
重ねられた奥側のふすまにはシート式の鏡をはって、姿見の代わりに。「使うときだけ引き出せば、スタンド式の鏡より省スペースに。シート式なので割れる心配もありません」。
いかがでしたか。使いにくいと感じていたら、思い切ってプチ改造してしまうのもアリですよ。