毎日バタバタしている人は必見!ふせんを使った時間管理で、暮らしに余裕をつくりましょう。単純だけど確実に効果のある「ふせん管理術」を教えてくれたのは、家事のプロフェッショナル・あな吉さんです。

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家事がラクになるふせん管理のやり方

(手順1)ふせんに「やること」+「かかる時間」「やる場所」を書いて見える化

ふせんに「やること」+「かかる時間」「やる場所」を書いて見える化

 一日のなかでもっとも家事が集中する朝に「やること」と、それに「かかる時間」、「やる場所」を書き出しましょう。「ふせんに1項目ずつ書き、時間軸に並べます。ありのままを客観的に見るため、理想ではなく、現状を書いて。トイレに行く、子どもの着替えを手伝うなど、細かい行動まですべて書き出します」。

(手順2)ラクになるポイントがないか気づきポイントを探す

ラクになるポイントがないか気づきポイントを探す

 書き出して並べた「やること」をよく見て、下記の“9つの気づきポイント”を参考に、もっとラクに効率よくできるポイントがないか探します。効率よくできる順番を考え、やり方の工夫で時間を短縮できるところは短縮し、ふせんを並べ替えてみて。すると、朝の「やること」が整理され、余裕が生まれます。以下が、もっと効率よくするための9つの気づきポイント。

<ポイント1>

 ときどき起こる不測の事態にあらかじめ備える
たとえば、子どもが寝坊して「時間がないからおにぎりをつくって」と頼まれるなど、ときどき起こる不測の事態は、あらかじめ対策を考えておいたり、スケジュールに入れて準備すればあわてません

<ポイント2>

 ムダがないか動線の見直しをする
トイレに行くついでにトイレ掃除をする、洗面所で身支度を整えるついでに洗濯機を回すなど、動線を確認し、あちこちを何度も行ったり来たりせずに効率よくすませられるように手順を考えて

<ポイント3>

 前日準備できるものがないか確認する
前日のうちに献立を考えて乾物を戻しておく、洗濯物の仕分けだけしておくなど、夜のうちに少しだけ準備をしておくことで、朝の家事がぐんとラクになり、効率がアップします

<ポイント4>

 同時進行できないかチェックする
子どもの着替えを見てあげながら洗濯物をたたむ、子どもがご飯を食べている間に横で幼稚園の連絡帳を書くなど、同時進行すれば時間も有効に使え、子どもをせかしたりせずにすみます

<ポイント5>

 ベストタイミングがほかにないか検討する
習慣になっていることも、もっとベストなタイミングがないか検討を。たとえば、朝食後に洗濯機を回していたのを、朝起きたらすぐ回すようにすれば、食事の間に洗濯が終わり、すぐに干せます

<ポイント6>

 やる気スイッチが入るところまで進めておく
タマネギやニンニクの皮をまとめてむいておく、資源ゴミをまとめやすいよう近くにハサミとひもを置くなど、やろうと思ったときすぐ取りかかれるところまで進めておくと、体がさっと動きます

<ポイント7>

 一度にすませることで数回分をまとめる
食事の支度のたびにゆでていた野菜をまとめてゆでて保存したり、数回に分けて洗っていた洗濯物を、大型の洗濯機に買い替えることで1回ですませるなど、手間をできるだけまとめれば時短に

<ポイント8>

 自分でやらず、だれかにまかせる
食器洗いを食洗機にまかせるなど家電を活用したり、家族全員分の洗濯物を自分でしまわず、各自がしまうことにするなど、ひとりで抱え込まない工夫を。子どもが家事を身につける機会にもなります

<ポイント9>

 やらずにすませることはできないか検討する
洗濯物をハンガーに干し、そのままクローゼットにしまうことでたたむ作業をやらないなど、当たり前にやっていたことをやらない、手間を減らすという選択肢がないか検討を

(手順3)プランニングを目につく場所にはって実行する

プランニングを目につく場所にはって実行する

 効率よくふせんを並べ替えた紙をコピーし、冷蔵庫など目につく場所にはって実行。行き当たりばったりで行動するより、プランがある方がラクに家事をこなせるはず。「ただし、思ったより時間がかかるなど、考えていたとおりにいかないときは、プランに縛られすぎず、再検討して自分に合ったプランを立て直して」。

【あな吉さん】

ゆるベジ料理研究家、手帳研究家。女性の日々のストレスを下げることをライフワークとし、雑誌やテレビ、講座などで幅広く活躍。著書に『

あな吉さんの「ゆる家事」レッスン

』(筑摩書房刊)ほか多数