暑~いこの時季、ワイヤーブラの締めつけ&蒸れに耐えられない! カップつきインナーやすっぽりかぶるだけでOKのストレッチブラについつい手が伸びてしまいます。でも、いまはやりのラクちんブラで、バストの形がくずれちゃったりしないの?ランジェリースタイリストの浅井明子さんにラクちんブラの注意点を聞いてみました。
すべての画像を見る(全3枚)ラクちんブラで「ごめんね」おっぱいに
結論から言うと、ワイヤーブラを使っている場合に比べて、胸の肉が流れるリスクは高いです。胸の肉は容積があり、非常に流動的なもの。それが脇に流れたり、下垂したりしないために支えているのがブラジャーです。
ランジェリーのパーソナルコーディネートの仕事をしているため、一般のお客さまのバストも日々拝見しています。毎日カップつきキャミソールで過ごしていたという方の胸を拝見したとき、お客さまから、心配そうに「どうですか?」と尋ねられたことがあります。私は率直に「おっぱいがすまなそうにしています」と申しあげました。
下がって脇に流れたおっぱいの表情は、まるで眉をハの字に下げて、ごめんなさい…と自信なさげにしているよう。人体は1枚の皮でつながっています。胸が下垂してくると、おなかもぽっこり、全体にお肉が下がるのに引っ張られて、ほうれい線も目立ってきて、年齢よりも老けて見えてしまうんです。
バストを整えるとスタイルアップ!
はやりのカップつきインナーやストレッチ素材の「型押し」ブラは、胸を支えて形をつくるというよりは“ならす”もの。ワンピースやスーツなどでビシッと決めたい、ここぞという場面では力不足。胸のラインがぼんやりしていると、スタイルが悪く、実際の年齢よりも老けて見えてしまいます。
こんなときは、写真のような立体的な縫製のブラで胸の形をつんととがった三角形に整えてあげれば、ウエストがより細く、姿勢もよりよく見えるもの。メリハリあるスタイルづくりにブラは欠かせません。体のラインが整うと、だらしない印象がなくなるので、幅広い世代の人に好印象を与えるというメリットも。
ラクちんブラはこんなときにおすすめ
とはいえ、ラクちんブラがいつもNGというわけではありません。生理のときに胸が張って、いつものサイズだときゅうくつに感じてしまうときには、カップつきインナーやストレッチブラ、オーガニックコットンのノンワイヤーブラなどで快適に過ごしてほしいもの。
また、ヨガやスカッシュなど背中を大きく使う運動のときにもおすすめです。TPOに合わせた下着選びで、ストレスフルな季節を乗りきってください!
【浅井明子さん】
大学卒業後、鐘紡(株)ディオール事業部にて下着専門店の営業として勤務。その後、インポートランジェリー専門店リュー・ドゥ・リューの広報を経て1999年独立。女性誌を中心とした下着企画の監修やスタイリング、モデルフィッティングをおこなう。個人の方対象のパーソナルコーディネートも人気。ホームページ「
Lingerie Style 44」