コーヒーやインテリア、ファッション好きの間で、最近なにかと話題のポートランド。一体どんなところなのでしょう。
ポートランドに住んで10年のmawataさんにポートランドの雰囲気を象徴するようなユニークな書店を紹介してもらいます。
個性的な街の人々に愛される名物書店
アメリカの西海岸に位置するオレゴン州。ワシントンとカリフォルニアにはさまれて、ちょっと地味な印象ですが、ここ数年、他州からの移住者がもっとも多い人気の州です。そのオレゴンの中心地がポートランド。ビッグシティーでありながら、自然が豊かで、人々はどことなくレイドバックな(肩の力が抜けている)、独特な雰囲気を持つ街です。
すべての画像を見る(全7枚)ポートランドといえば巨大資本のチェーンストアではなく、個性のある専門店が多いことで有名です。その代表的な存在が「パウエルズ・ブックス」。ポートランドを中心に5店舗を展開しています。中でも有名なのが「パウエルズ・シティー・オブ・ブックス」。ダウンタウンと再開発によっておしゃれに生まれ変わった倉庫街、パールディストリクトの間に位置するフラッグシップ・ストアで、ポートランドの観光名所の1つでもあります。
5階建ての建物は、総面積6300平方メートル。文学はブルールーム、SFはイエロールームなど、ジャンルごとにエリアが分かれています。総冊数は100万冊以上。書棚には本がギッチリ並び、あちこちに「NEW(新刊)」や「SALE」、「STUFF PICK(お勧め)」などの文字が。また、パウエルズは古本も扱っているので、じっくり探せば意外な掘り出し物が見つかることもあります。ゆっくり見て回るのだったら、半日は必要でしょう。
ローズルームにある子どもの本のエリアは明るくて開放的です。小さな椅子やテーブルが置かれ、好きなだけ本を読むことができます。
コーヒーやかわいいグッズも
アメリカの大きめの本屋には、たいていカフェが併設されています。パウエルズには「ワールド・カップ・コーヒー・アンド・ティー」が。カフェにはローストにこだわったコーヒーと、ベジタリアンやグルテンフリーを含むペストリーが並びます。
ちょっとした小物がたくさんあるのも、パウエルズの楽しいところ。これはメアリー・アン・ラドマッシャーのノートです。ポートランド生まれの作家&アーティストで、彼女の言葉とアートが表紙を飾っています。
こちらは子どもの本のエリアにあったTシャツ。『はらぺこあおむし』や『ハトにうんてんさせないで』『かいじゅうたちのいるところ』など、子どもに人気のある児童書のTシャツです。
他にもマグカップやトートバッグ、Tシャツなど、パウエルズのオリジナル商品も店内にはたくさん置かれています。ポートランドのエッセンスを感じられるパウエルズ。お土産探しにもピッタリなので、機会があったら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
【mawataさん】
雑誌編集などの職を経て、結婚を機に渡米。デザイナーの夫、高校生の長男、中学生の長女との4人暮らし。2006年よりポートランド近郊在住。ブログ
「オレゴンつれづれ日記」で、オレゴンの日常を綴っている。