家にある最大の収納スペースである押し入れ。容量はあるものの、深い奥行きや手の届かない高さにある天袋など、押し入れならではの構造を不便に感じ、使いこなせていない人も多いはず。そこでESSE編集部では、押し入れをプチ改造して活用している整理収納アドバイザーの宮地ナミさんを取材! 使いにくい押し入れをフルオープンにして、家族全員のオールシーズンの服を収納するクローゼットに変えた、驚きのアイデアを紹介します。
押し入れは人別にスペースを分けて収納するのがコツ!
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宮地さんは、夫と3人の娘さん(9歳、7歳、4歳)の5人家族。2間分ある押し入れは、スペースを家族それぞれに分け、自分のものを収納してもらうことで、バタバタする朝でも家族みんなが身支度がしやすいそう。 「入っているものがパッと見えるよう、ふすまを外して使っています。右半分を子どもたち、左半分を夫婦のスペースと分けて活用。基本はかける収納にして、たたんでしまうものを極力減らすのもポイントです」。
●子ども服はつっぱりポールを活用!
押し入れ右側の子どもスぺースは、つっぱりポールを使って、かける収納に。この仕組みにすると、自分の好きな高さにポールを渡せるというメリットがあります。「毎日のことなので、子どもの使いやすい手前側に高さを調節してつけました。3人分のトップス、ワンピース、ボトムをつるしています」。
●靴下やタイツは投げ込み式に
ハンガーにつるせない靴下やタイツは、子どもごとにバスケットを用意して投げ入れるだけに。「バスケットの中に仕切りケースを入れてざっくり分けています。私が洗濯物を片づけるのもラクだし、子どもが自分でしまうこともできています」。
バスケットには結束バンドでキャスターをつけて、軽い力で出し入れしやすくしています。
●夫婦でスペースを分けて収納
押し入れ左の夫婦のスペースは、夫と妻で左右にさらにスペースを分けて、ここでもつるす収納を徹底! 「服をたたむ手間がかからず、パッと見てわかりやすいんです」。
●下段はハンガーにもひと工夫
下段のポールには、宮地さんのボトムやストールをハンガーにかけてつるしています。
「片側のあいたハンガーを使えば、シワもつきにくいし、ハンガーをポールにかけたままかけ外しができて、とっても便利!」。
●フルオープンでもすっきり見せるコツとは?
クローゼットに欠かせない衣装ケースですが、ふすまをはずして活用している宮地さんはここでもひと工夫。「引き出しの手前側にプラスチック段ボールを差し込んでいます。中のゴチャつきを隠せて、オープンにしてもすっきり見えます」。 今回はオープン収納の家を紹介しましたが、必ずしもオープンにしなくても大丈夫。活用が難しいと思いがちな押し入れも、”スペースを分ける” ”つるす収納を徹底する”など、アイデア次第で使いやすいクローゼットのように変身します。
ESSE2月号では、押し入れをさらに使いやすくする収納アイデアをたっぷり紹介しています。ぜひチェックしてみてください!