一輪の花があるだけでも、部屋の雰囲気は華やかになるもの。でも「花ビンを持っていない」「生け方がわからない」とあきらめている人も多いのでは? 気軽に自宅で花を楽しむためのコツをフラワースタイリストの平井かずみさんに伺いました。
だれでもできる!簡単で美しい花の飾り方
すべての画像を見る(全2枚)「花ビンがなくても、普段使っている食器やあきビン、プリン型、ピッチャーなど身近なものが花器として使えます。慣れないうちは、まず一輪飾ることからトライするのがおすすめ。背の高い器は花と花器の高さが1対1くらいになるように茎の長さを調整すると、バランスよく見えますよ。おちょこやコーヒーカップなど背の低い花器を使うときは、茎を底面につく程度に短く切って、ふちにそっと花首をのせるようにして飾るとよいでしょう」
なお、水を入れすぎると水が濁り、茎が傷む原因になるので注意して。花器の3分の1から5分の1程度の水量にして、こまめに水を替えましょう。
そのほかの飾り方
一輪に慣れたら次は3本に挑戦。同じ種類の花はつぼみ・咲きかけ・開いたもの、と咲き頃が異なるものか、違う大きさのものを混ぜるとバランスがよくなります。咲き頃や大きさが同じ場合は、茎の長さや花の向きで変化をつけると○。違う種類の花は同系色でそろえ、グラデーションを楽しんで。水切りして短くなったら、水をはった皿に浮かべてもすてきです
花を長もちさせるコツ
花を器に生けるときは、茎を水につけたまま切る「水切り」をしましょう。ボウルなどに水をはり、茎に対して斜めにハサミを入れるのがポイント。垂直に切るよりも吸水面が広くなって水を吸い上げやすくなります
生ける前に水につかりそうな部分の葉を取り除いておきましょう。この処理をしないと雑菌が発生しやすくなり、水が汚れたり、茎が腐ったりするので注意して