早くから計画的に貯めるのが、教育資金の王道。その方法は?家計再生アドバイザーで、ファイナンシャルプランナーの横山光昭先生にお話をききました。まだ準備を始めていない人は、今すぐスタートしましょう!
Q:子どもを大学まで出すのに必要なお金は?(神奈川県・31歳 長女2歳)
A:大学入学までに300万円。+高校入学までに30万円で万全
すべての画像を見る(全2枚)高校まで公立、大学で私立に行った場合にかかる教育費は、トータルで1000万円が目安。ただし、そのうちの半分は幼稚園~高校までの15年間で少しずつ支払っていくお金。もっともお金がかかるのは大学の学費で、残りの500万円が4年間で必要になります(上の図)。
言い換えれば、教育資金づくりのポイントは、比較的学資のかからない高校までの間に大学資金を貯めること。18歳までに500万円の約6割、300万円が準備できていれば、あとは在学中の収入や本人のアルバイトなどによって補うことができます。加えて、高校入学時までに、入学金などの費用30万円が貯められれば万全です。
今は幼稚園月謝などで出費がかさんで、「貯蓄ができない」という人も、悲観しなくて大丈夫!教育資金づくりの強みは、準備期間が長いことです。子どもが小学校に入れば学資負担が減りますし、育児が一段落すれば妻も働いて増やせるなど、“貯めどき”は必ずやってきます。逆に、この時期に塾や習い事などの学外活動にお金をかけすぎると、肝心の大学資金が貯められなくなってしまうので注意してください。
また、300万円はあくまでも目安で「絶対にないとダメな額」ではありません。準備できそうにない場合は、「大学は国立で」と子どもに伝えておいても。国立大学の場合、準備する資金の目安は100万円です。
― 子どもにかかる教育費の貯め方Q&A ―