お金の苦労はさせたくないけれど、甘やかしすぎると将来が心配。金銭感覚のまっとうな子どもに育てるには、どうすればいい? 家計再生アドバイザーで、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんにお話をききました。
Q:子どものケータイ料金が高くて困ります(千葉県・37歳 長男14歳、長女10歳)
A:お年玉を多めにするなどして子どもに一部負担させて
すべての画像を見る(全2枚)文句を言いながらも支払い続けている限り、子どもに大変さは伝わりません。少なくとも明細書を見せて、「おこづかいの○倍もかかっている」などと説教すべきです。
代金の一部を、子ども自身に支払わせるのもおすすめ。わが家ではお年玉を多めに渡して、毎月のケータイ代の半分はそこから支払わせています。自分の懐が痛むとなると、子どもも使い方に気を配るもの。使いすぎてお年玉がたりなくなっても、親は絶対に助けません。代金が支払えない場合は、ケータイは没収です。ケータイ代が劇的に減らせるだけでなく、お金を計画的に使う重要性を教えることにもつながっています。
ちなみに、わが家ではケータイを持っていいのは中学2年生から。これも絶対に変更なしのルールです。
Q:祖父母が子どもにお金やものをあげてしまいます(福岡県・30歳 長男3歳)
A:手渡しではなく振り込みに。はっきり断るのも大事
多少ならいいのですが、ゆきすぎると子どもの金銭感覚が狂いがち。実際、欲しいものは祖父母にねだるクセがついて、ぜいたくを覚えてしまう子どもは少なくありません。相手が義父母の場合はとくに言いづらいと思いますが、子どもの将来を考えるなら心を強くもって、「やめてほしい」ときっぱり伝えるべきです。
どうしても孫におこづかいをあげたいという祖父母なら、直接子どもに渡さないで、子ども名義の口座に入金してもらいましょう。大学に入るときなどに、「これはおじいちゃんがくれたお金よ」とまとめてポンと手渡せば、子どもも喜びます。小さいときにムダづかいを覚えさせるより、ずっと感謝されるでしょう。
― 子どもとお金のつき合わせ方Q&A ―