お金の苦労はさせたくないけれど、甘やかしすぎると将来が心配。金銭感覚のまっとうな子どもに育てるには、どうすればいい? 家計再生アドバイザーで、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんにお話をききました。
Q:おこづかいはいつから?いくらあげればよい?(埼玉県・38歳 長女6歳、長男5歳)
A:小学校入学時、300~400円からで十分
始めるのは、お金の価値を理解し始める小学校入学前後がいいでしょう。金額は多くても少なくてもNG。子どもがなにを欲しがっているかを調べて、その額に少しだけ上乗せする額でやりくりさせましょう。もし「毎月300円のマンガを買いたい」と思っていたら、おこづかいは300円+100~200円に。マンガ代以外のお金をどう使えばいいか、子どもは一生懸命考えます。
ほかにも、「お手伝いをしたら1回20円」などとルールを決めて渡すのもひとつの方法。ただし、「100点をとったら」「成績が上がったら」などと成果をお金で計るやり方は、努力自体を無視することになりやすいので、注意が必要です。
おこづかいをあげたら、おこづかい帳をつけさせましょう。もらった日にいくら入ったか書いて、使った日に買ったものと金額、残高を書かせるだけでOK。出費をコントロールする習慣につながります
◆ちなみに横山家では…
横山家のおこづかいはドル建て。その日の為替レートに換算してドルで手渡し、月に一度、親がつき添って全員で銀行に両替に行くそうです。「わざと使いづらい外貨で手渡して、苦労させるのが目的(笑)。為替レートや世界経済の動きに敏感になるメリットも」
◆おこづかいの適正額は?
小学校入学時:300~400円
小学校高学年:800~1000円
中学生:2000~3000円
高校生:4000~5000円
◆子どもが欲しいものに合わせて額を決める
たとえば…
「毎月300円のマンガ雑誌が欲しい!」→ +アルファ上乗せする→ おこづかいの額は450円に決定
上乗せする額は、小学生なら100~200円程度で十分です
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