お金を増やしたいと思ったとき、たいていの人は「節約」から始めるものです。しかしその次の段階、「投資」にはなかなか手が出せないという人が多いのではないでしょうか。雑誌などでも活躍する節約ブロガーで、家計術にまつわる著作まであるハピコさんも、当初は「投資=ギャンブルのようなもの」というイメージを持っていました。

パソコン
すべての画像を見る(全1枚)

※写真はイメージです

主婦でも投資でお金を稼げた!重視したのは3つのポイント

「節約してようやくまとまった金額が手に入ったとき、気になったのが投資でした。でも投資は危険なものというイメージが強くて、『甘い考えで手を出すと痛い目に遭う』とも思っていました」
しかし投資信託に挑戦した結果、きちんと利益をあげることができたといいます。
「投資はちゃんとした知識があれば恐ろしいものではなく、むしろ、私たちを幸せにしてくれるものなのだと今は感じています」
そんなハピコさんに、自身の経験から、初心者の目線で投資に成功できたポイントを教えてもらいました。

●ハピコさんが重視した3つのポイント

1.信頼できる会社なのか
2.無理のない範囲で投資する
3.下がっても慌てない

投資といえば、最初に思い浮かぶのは「株式」を買うことだと思うのですが、初心者が「株」を買うのはハードルが高いものです。
まず、どこの株を買えばいいのかわかりません。どこの株を買えば、のちのちよい結果になるのか…と考えること自体が、ハードルが高いものでした。ならば「だれでも知っている会社の株を買おう。そんなに大きく失敗することはないだろう」と思いましたが、だれでも知っている会社の株というものは、たいてい高い。そういう現実を知らされました。
それでも株への興味が捨てられなかった私は、いくつかの銘柄に着目して、どういう値動きをするのか観察しました。すると、「株」は、まるで生き物のように日によって上がったり、下がったり。実際に株を買っているわけでもないのに、株価の上下に動揺している自分がいました。
以上の理由から、株はまだ自分が手を出していい投資ではないな、という結論になりました。そこで、私が始めたのは「投資信託」でした。

1.信頼できる会社なのか

投資信託は、プロの投資家が投資してくれるシステムに、自分のお金を毎月一定額投資して、代理でお金を運用してもらうものです。
投資信託も、世の中には数えきれないくらいありますが、やはり実績や過去の成長率などを自分でしっかり調べて、ここなら信頼できると思うところに決めることが大切です。

現在私が利用しているのは、セゾン投信・ひふみ投信・maneoの3社。この3社は、私が思うに、比較的初心者向きの会社です。

<セゾン投信>

2015年の春から運用を始めました。比較的変動が小さいセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと、変動が大きいセゾン資産形成の達人ファンドの2種類があります。私は前者のみに、毎月1万5000円を定期積立する形で始めました。

それから2年経過した頃から、大体の相場の動きや自分自身の心境がある程度わかるようになってからは、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに毎月5000円、セゾン資産形成の達人ファンドに毎月1万円に変更しました。やはり、セゾン資産形成の達人ファンドの方が値動きが大きい分、増え方が大きいです。

<ひふみ投信>

2017年から運用を始めました。ひふみ投信は、以前より興味があった投資信託で、上り調子で勢いがあります。これまで、ずっと様子を見ていて、ついに運用を始めてみました。
やはり、本当に信用しても大丈夫なのか、自分でしっかり判断をしてから始めることが大切だと思っています。

まだ始めて数か月ではありますが、始めた当初からプラス評価が続いています。これからも、無理のない範囲で続けていきたいと思っています。

<maneo>

maneoは、日本初のソーシャルレンディング最大手の会社です。「新規事業を立ち上げたい」「店舗を増やしたい」「設備投資をしたい」という企業と、私たちのような個人投資家を繋ぎ合わせてくれています。随時更新されていく募集ファンドのなかで、ここに投資したいと思うファンドに、自分の余剰資金を投資しています。
募集のファンドによって利率は変わりますが、5~8%の利子が毎月振り込まれ最終月に元本も戻ってくるシステム。現在、100万円を投資中ですが、運用期間内は、お金を引き出すことはできないので、当分使う予定のないお金で運用することが大切です。

2.無理のない範囲で投資する

手堅く、賢く投資をすれば、お金は自然と増えていくようになります。
しかし、無理をしてはいけません。最低でも半年は、投資のお金が全部なくなったとしても安心して暮らせるだけの預金があることを心がけましょう。そして毎月の投資額も、精神的につらくならない範囲で、楽しくお金が増えていくことがイメージできる範囲でやっていくことが大切です。

3.下がっても慌てない

相場は、まるで生き物のように上がったり、下がったりを繰り返します。私も、投資を始めた当初は、評価額がなかなか上がりませんでした。そうなると、「もう、やめてしまいたい!」という気持ちでいっぱいになりました。でも下がっているということは、裏を返すと、そのうち上がるということでもあります。
「今すぐに使うお金じゃない」「のんびり待っていよう」。投資をするうえでいちばん大切なのは、そういう広い心です。
私は信頼できる会社にお金を託して、そのお金で、社会をよりよくしているのだと思うこと。そして、「帰ってくる頃には、大きく成長して帰っておいで」と考えるのが、私が思う、本来の投資の姿なのです。

銀行でお金を貯めるのもいいですが、投資をすると、お金についていっそう深く考えることができるようになります。最近は口座開設のハードルも下がって、利用もしやすくなりました。ただし、投資信託にはリスクもあるので、きちんと理解をしておくこともお忘れなく。