毎年、どのくらい貯金していますか? ESSE読者500人にアンケートをとったところ、主婦にとっての貯金の大きな目標が「1000万円」という金額なことが判明しました。
そうはいっても、貯金1000万円と聞くと「うちには無理」と諦めがち…。でもじつは、少しのコツで1000万円の道は開けます。そこで今回は、実際に貯めている読者を直撃! 貯めている人がどんな工夫をしているか、紹介します。
ESSE読者に聞いた!「1000万円貯めたらなにに使いますか?」
(1) 老後資金
(2) 教育資金
(3) ローンの返済
(4) 住宅などの購入費用
もっとも多かったのは、老後資金。将来の年金への不安が背景にあるようです。2位は、子育て世代に多い教育資金、続いてローンの繰り上げ返済やマイホームの購入など住居関連の費用も。ランキング外では、旅行資金に使うと答えた人も。
では、実際に1000万円達成後も年300万円以上を貯めている読者に話を聞いてみました!
がんばりすぎない家計管理の仕組みと家族の協力で1000万円貯めを達成!
独身時代から「ESSEの家計特集がおもしろくて、参考にしていた」というSさん。結婚前にはすでに1000万円、結婚3年目には2000万円と順調に貯金額を伸ばしています。その方法は、いたってシンプル。
「お金をあちこちに動かすのは面倒なので、生活費は夫の給与口座で全額まかなっています。月1回引き出す生活費の範囲で暮らせれば、私の収入と児童手当が、自動的に貯まっていく仕組み」
生活費は専用財布に現金で入れて、残金を見ながら出費をセーブ。
「増えていく貯蓄を見るのは楽しみですが、節約一辺倒では生活が楽しめません。ボーナスなどで生活費口座に残りが出たら旅行に行くなど、好きなものにはお金をかけてメリハリをつけています」
夫とも家計を共有していて、週末や月末は一緒に家計チェックも。
「次は『3000万円を目指そうね』と話し合っています」
●1000万円を達成するまでの貯めHISTORY
・2018/05 結婚&貯金スタート 0万円
・2019/05 妊娠 産休で妻の手取りがダウン
育休手当終了 月々の貯金がほぼゼロに
・2020/05 復職 500万円達成で貯金ペースアップ
・2020/12 コロナで夫のボーナスが減っても妻のボーナスを貯めて1000万円達成
独身時代、ひとり暮らしをしながら貯金に励み、1000万円を達成。結婚後も自分の収入は全額貯金に回し、3年で2000万円超えに!
<Sさんのプロフィール(東京都・32歳)>
夫(32歳)、長女(2歳)の3人で2DKの賃貸マンションに暮らす。フルタイム勤務。家の購入や教育資金、老後資金などを準備中。
●Sさんの家計表
夫の月収(手取り) 230000円
妻の月収(手取り) 270000円
児童手当 15000円
収入合計 515000円
住居費 65000円
食費+日用雑費 40000円
水道光熱費 14000円
通信費(携帯電話2台分、プロバイダーなど) 9000円
子ども費 37000円
こづかい(夫) 30000円
こづかい(妻) 30000円
保険料 5000円
貯金 270000円
支出合計 500000円
収支 +15000円
一度仕組みをつくればズボラ&ザックリ管理でも貯まる
毎月、妻の収入をそっくり貯金しているというSさん。家計管理のやり方は?
●生活にかかる費用は夫の口座でまとめて引き出し 妻の給与はすべて貯金
毎月夫の給与口座から、こづかいと生活費合計10万円を引き出し、固定費も夫口座で支払い、妻の収入は自動的に貯金に。
「児童手当も振込口座を決め、そのまま貯めています」
●残額がわかりやすいように食費と日用雑費は現金管理
食費と日用雑費の予算4万円は、専用財布に入れて現金で管理。
「現金は使えば減るし、残金もすぐわかるのがメリット。自然に使いすぎにブレーキがかかって、無理なく予算が守れます」
●使った現金だけメモをするざっくり家計簿でノーストレス
固定費は通帳に記録されるので、現金の出費のみ手帳にメモ。
「簡単だからストレスなく続けられ、出費が増えるとすぐに気づくから『来週は抑えよう』と予算管理に生かせるのも◎」
貯まるコツは、仕組みをつくること。ホントにそれだけ。シンプルだからこそ確実に貯まる達人の家計管理術を参考に、1000万円の貯蓄を目指してみて!