いつの間にか発生しているカーテンの黒カビをすっきり落とすコツをご紹介します。教えてくれたのは、元小学校家庭科教諭で、家事に関する著作もあるブロガー・よしママさんです。

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カーテンのポツポツは「カビ」
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カーテンの黒カビを落とすコツ。普段の洗濯にプラスですっきり

朝に窓をあけた瞬間、カーテンについたポツポツと黒っぽい汚れに気がつくことありませんか? じつはこれ、カビです。

とくに結露の出やすい冬や、湿気の多い梅雨にはカーテンにカビが発生しやすくなります。放っておくと、カビがどんどん広がり黒ずんできて、洗濯しても落とせない状態に。お気に入りのカーテンを少しでも清潔に長もちさせるためにも、定期的なお手入れが必要です。

ここでは、できてしまったカーテンのカビを落とす方法を紹介します。

手遅れにならないうちに!カビを見逃さないコツ

黒カビは、70%以上の湿気と汚れなどの栄養、20~30度の気温の3つの条件がそろうと発生しやすくなります。(参考:黒カビが生える理由

カーテンの場合、結露の出やすいガラス窓の下の方の生地やレール、壁紙に触れるスソ部分にカビが発生しやすいです。

カビっぽいにおいや黒いポツポツが、カビ発生の最初の様子。これに気がつかないと、一気に全体に増えて手遅れになってしまいます。

まずはカーテンがくさくないか、下のほうに小さなカビが生えていないか、じっくり観察することが見逃さないコツです。

素材に合わせて洗い方や漂白剤を選ぶ

カーテンは丸洗いできるタイプかどうか、洗濯絵表示を確認しておきます。洗濯機や手洗いできる場合のみ、家庭で洗濯していきましょう。デリケートな素材のカーテンは、洗濯機洗いせず、浴室や洗いおけで手洗いしてください。丸洗いできない場合は、クリーニングに出します。

漂白剤も利用できるか確認しておきましょう。カーテンのつけおきに使える漂白剤は、大きく「酸素系漂白剤」と「塩素系漂白剤」の2種類が挙げられます。それぞれの洗濯方法を紹介します。

デリケートな生地や色柄物は、記事を傷めにくい「酸素系漂白剤」で

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オキシクリーン

酸素系漂白剤は、液体と粉末のものに分けられます。液体の酸素系漂白剤は、粉末に比べて生地を傷めにくいので、デリケートな生地や色柄物など幅広く使えます。それに対し、粉末は洗浄力が高いです(ウールやシルクなどには使えません)。

ちょっとしたカビであれば、しっかりつけ置きすれば薄くすることができるので、普段のカーテンの洗濯には、液体か粉末いずれかの酸素系漂白剤があれば十分です。ここでは、粉末の酸素系漂白剤を使った洗濯方法を紹介します。

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(1) ぬるま湯4Lに、付属のスプーン目盛り2の酸素系漂白剤を溶かし、しっかり混ぜ、つけ置き液をつくります(今回はオキシクリーンを使用)。

カーテンをカーテンフックから外したら、色落ちしないか目立たない場所で試してください。

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(2) 蛇腹に折ったカーテンを洗濯ネットに入れます。このとき、カビが落ちる様子をチェックできるように、ファスナーを少しあけておきます。

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(3) カビが消えるまでつけおきします(最大6時間)。途中でカビが落ちているか何度か確認します。

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つけおき後の液

今回は2時間つけおきしました。途中で軽くこすり洗いすると、カビがより落ちやすくなります。

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(4) 洗濯機に中性洗剤を入れ、通常通り洗濯します。「デリケート」コースや「クリーニング」コースを選択して、脱水を1分以内にするとシワになりにくいです。

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(5) フックをつけてカーテンレールに戻し、窓をあけて乾かします。水を吸って重たいドレープカーテンは、竿で陰干ししてからカーテンレールにつけます。

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<Before>

黒い部分が見えます。

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<After>

黒いカビが薄くなりました。全体の黒ずみもなくなり、ワントーン明るくなりました。においもなくなってすっきり。