年齢を重ねるにつれ、負担が大きくなっていく日々の家事。「じつはしなくてもよかった家事」を思いきって手放してみると、暮らしがぐんとラクになるかもしれません。ここでは、ミニマリストのponpocoさんが母親の暮らしについて書いた著書『66歳、まずやってみる。人生を愉しむシンプル暮らし』(扶桑社刊)より、築40年の一軒家に夫と息子と3人で暮らす、66歳のシンプル暮らしの達人・pocohahaさんが、カーテンをやめたエピソードをご紹介します。

リビング
シンプル暮らしの達人・pocohahaさん宅のリビング
すべての画像を見る(全2枚)

ストレスだらけだったカーテンの洗濯・取りつけをやめた

我が家では、一部の窓はカーテンの代わりに目隠し用のガラスフィルムを貼っています。

カーテンをやめた理由は、分厚くて重いカーテンを洗うことも、それに伴う取りつけ・取り外し作業も、私にとってすべてが大変だったから。私は背が低いので、上を向いて作業し続けると首が痛くなってしまい、毎回つらかったのです。

家中の窓にカーテンを取りつけながら「人生であと何回こんなに手間のかかる作業をすればいいの?」とため息がこぼれ、当時ミニマリストの間で話題になっていたガラスフィルムの存在を思い出し、「もう苦労するのはおしまいにしよう」と勢いに任せてスマホで注文しました。

意外と平気だったカーテンなし生活

ガラスフィルム

これがもう私にとっては大正解! つらいと感じていた作業が全部なくなり、ストレスが激減しました。

ガラスフィルムは、Amazonや楽天市場で気軽に購入でき、有料で見本を取り寄せることも可能です。せっかちな私は一気にすべて取り替えてしまいましたが、まずは窓一枚分から試してみるのがいいと思います。

当初は娘に「ミニマリストみたいだね、寒くないの?」と驚かれましたが、冬は雨戸がありますし、意外となんとかなるものです。逆に雨戸がない場合は、カーテンなし生活に向いていないかもしれません。

その後、ブラインド掃除の手間に悩んでいた娘も自分の家でガラスフィルムをはり、満足している様子です。

「カーテンなしでは、外からの視線がどうしても気になる」と抵抗のある方は、ガラスフィルムに薄いレースカーテンをプラスするといいかもしれません。我が家でも、夫の部屋などで一時期そのパターンを採用していました。

レースカーテンだけなら、分厚いカーテンと比べて洗濯が少しラクになるはず。天気のよい日であれば、脱水したのち、窓にそのまま取りつけて風をあてるだけですぐに乾きます。

とはいえ、カーテンなし生活は万人向けではないので、遮光性や冷暖房の効率をとるか、洗濯や取りつけ作業の手間をとるかは、自分の中の優先順位次第です。私の場合、デメリットよりメリットが上回ったので採用しました。

カーテンは定期的に洗わないとダニが発生するので、洗濯が大変なら思いきって手放すのもありかもしれません。