夫の実家だったマンションの一室をリノベーションして、家族5人で暮らしているUさん。「築年数は古いものの、最上階の角部屋で見晴らしと陽当たりが抜群」という魅力を生かして、窓側にはワイドスパンなLDKを配置。室内からでも眺望を楽しめる、開放的な住まいを訪ねました。
すべての画像を見る(全16枚)最上階&角部屋の大開口を生かしてリノベ
細かく区切られていたリビングダイニング、洋室、和室は、ひと続きのLDKに変更。閉塞感のあったキッチンは向きを変えてオープンにし、料理をしながら高台のマンションならではの景色が望める特等席になりました。
リビングには壁を新設し、セメント系内装ボード「SOLID typeF coffee」(コーヒー豆のカスや紙コップなどの廃棄物を利用した製品)で仕上げました。「質感が独特で、コスパもいい素材でした」と夫は満足そう。
その壁の先はウォークインクローゼットになっています。
さらに窓際から回り込むと、デスクとオープン収納が備わった明るいワークスペースがあります。夫のテレワークに重宝しているのだそう。
この住まいのデータ
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▼家族構成
夫50歳 妻50歳 長女23歳 次女20歳 三女15歳 -
築年数は古いものの、最上階の角部屋で見晴らしと日当たりが抜群という条件のよさが気に入り、住み替えることに。細かく仕切られた間取りで、内装も新築時のままの部分が多かったため、リノベーションに踏みきった -
専有面積/77.00㎡ 工事費/1500万円(税・設計料込み)
家族みんなが使いやすいキッチン回り
見晴らしのいいキッチンは、グラフテクトのシステムキッチンを採用。「シンプルでスッキリしたデザインのキッチンにしたかったんです。テレビをかけているリビングの壁のトーンに合わせました」(夫)。
妻がリクエストした食洗機とIH調理器も取り入れました。「娘たちと一緒に作業しやすいキッチンになりました」と、妻はうれしそう。
キッチンの横には、ウォークインクローゼットへの入り口があります。出入りがしやすいよう、入り口は引き戸に。
ウォークインクローゼットには、おもに夫と妻の衣類を収納。ワイドなオープン棚も設置して、大量のCDの収納場所としても活躍しています。
寝室は引き戸で仕切って風通しよく
リビングダイニングに隣接する寝室にも、大きな窓があります。扉の先は収納スペースを介して、子ども部屋とつながっていて、引き戸を開放すれば視線も風もスッと抜けて開放感がアップ。
さらに、リビングダイニングからの入り口も引き戸になっているので、開放すればLDKとの一体感を感じられます。スペースをフレキシブルに活用できるよう、寝室にはベッドを置かず、ふとんで寝るスタイルに。
納戸だった小さなスペースは、子ども部屋のデスクコーナーとして活用。ネット環境がいい手前の席が特等席で、三姉妹で譲り合いながら使っているのだそう。