火も水も不要!非常食用の「牛丼」を試食したら、斜め上を行くうまさだった!
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2018.01.24
所要時間: 2

もしも、大規模災害が発生し、毎日当たり前のように使っているライフラインが止まってしまったとしたら…。政府は防災のため、飲料水や食料などひとり当たり3日分の備蓄をするように推奨しています。しかし「できるだけ普段利用しているものを」と言われても、電気やガス、水道すらも使えない不自由な生活は、なかなか想像しにくいのが実情です。

料理について取材・執筆をしているライターの朝岡真梨さんは、地震の被災者の方が「炊き出しで温かい食事が食べられたとき、ようやく力がわいてきた」とニュースで話していたのを思い出し、発熱剤つきでお湯がなくても温かいご飯が食べられるという非常食を購入。とくに「非常時にこそお肉を食べて元気になりたいのでは」「体力・気力が落ち込んでいるときは、もそもそしているものより汁気が多いものが食べたいのでは」と考え、「牛丼」を選んだそうです。どうやってつくるのか、本当に温かくなるのか、肝心の味はおいしいのか…を検証してもらいました。

牛丼

つくりやすさは?お味は?非常食の牛丼を実際につくってみた!

いざというときに備えて、非常食の牛丼「レスキューフーズ」(ホリカフーズ)を購入、実際に試してみました。

パッケージここでは、つくる手順や実際にかかった調理時間などを含めてご紹介します。

●「レスキューフーズ 一食ボックス 牛丼」のつくり方

レスキューフーズボックスの中に入っているのは、牛丼の具、発熱溶液、発熱剤、加熱用の透明な袋、白いご飯、プラスチックのスプーン、紙ナプキンの7点です。ボックスの底には断熱用の段ボールが敷いてありますが、これは取り出さずに底に敷いたまま使います。

発熱剤(1)発熱剤を銀色のパックから取り出し、透明な加熱用の袋の底にいれます。

加熱用の袋(2)続いて発熱剤の上に食品の牛丼の具とご飯をパックのまま入れて、加熱用の袋ごとボックスの中へ入れます。

発熱溶液(3)発熱溶液をあけて、2の加熱袋のなかへ注ぎ入れます。指でもあけられますが、中身は液体なので注意しましょう。ハサミがあれば使った方が無難です。

ブクブクと発熱(4)発熱溶液は入れたそばから、ブクブクと発熱しはじめます。加熱袋のチャックをしめて30分(発熱は20分、その後10分蒸らす)待ちます。加熱袋の上についている直径5㎜程度の小さな穴から、発熱中の約20分間、高温の蒸気が噴き出し続けます。

ご飯のパック(5)30分が経過したら、袋から牛丼の具と白いご飯のパックを、紙ナプキンを使って取り出します。タオルなどを敷いておくと濡れないので便利ですよ。袋の中の水分やパックに直接触れてしまうとかなり熱いので、やけどにご注意を!

盛りつけ(6)盛りつけるときはご飯をほぐして片側に寄せておき、あいているスペースに具材をのせます。ご飯のパックをあけてそのまま具材をのせるとこぼれてしまうので、ご飯を寄せるのをお忘れなく!

●気になるお味は……驚きのおいしさ!

電気も水もガスも、一切使っていないにも関わらず、湯気が立つほど熱々の牛丼ができました。完成した牛丼を食べてみると、「普通に手づくりするよりもおいしいな」と感じるレベル! 甘辛いタレと絡む香ばしい牛肉が、ご飯とよく合います。

つゆだく盛りつけているときは、少々タレの量が多いかなと思って控えめにして残しておいたのですが、タレとご飯との相性が抜群によく、つゆだくにして最後までおいしくいただきました。
とくに驚いたのが、もっちりと甘味を感じるお米です。原材料を見るとお米は国産のうるち米。このレスキューフーズをつくっている「ホリカフーズ」という会社は米どころで有名な新潟県魚沼市にあるそうなので、ご飯の味にはこだわって開発しているのかもしれません。これがあれば、万が一災害にあっても、体のなかから温まって元気が出てきそうです。

●温かくなる非常食は使い勝手よし!

つくり始めてから食べ始めるまで35分。ほとんど手間をかけることなく、簡単に温かい食事の準備ができるというのは、とても大きな魅力です。ただ注意したいのは、発熱時の高温の水蒸気。子どもがひとりでこの作業をするのは難しいと思いますので、必ず大人がついて一緒に作業した方がよいですね。

備蓄用の食料ちなみに、わが家では普段使っていない棚の最上段を備蓄用の食料品の保管場所にしていて、半年に一度、賞味期限の確認をして食べながら入れ替えるようにしています。
今回試してみたレスキューフーズはボックス型。棚などには収納しやすい半面、かさばるので、非常時持ち出し袋に入れておくのにはあまり適していません。しかし、1食1000円前後でおいしく、温かい食事を簡単につくれるというコスパ、常温で3年6か月保存ができる点などを加味すると、家のあきスペースに家族の人数分を備えておきたくなる商品だと感じました。

みなさんもぜひ、食料や飲料の備蓄や、非常時持ち出し袋の中身を定期的にチェックしてみてくださいね!

【朝岡真梨さん】
50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに各地のグルメや体験を紹介しているライター。国内の最新家電やモバイル機器に関する取材も多く、女性目線ならでは市場動向の分析が得意。料理と旅行についてのブログ「遊んでばかりのスナフキン」が人気。夫婦そろって温泉ソムリエの資格を取得し、旅行と食事を楽しんでいる

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